2020年1月4日から2夜連続放送されるフジテレビの開局60周年スペシャル企画ドラマ【教場】
主役の木村拓哉さんがイメージにない白髪姿の役で、いったいどんな役なんだろう?と気になっている人もいると思います!
そこで、原作小説【教場】からドラマのあらすじをネタバレしていきます。
今作は、
週間文春「2013年ミステリーベスト10」国内部門第1位
宝島社「このミステリーがすごい! 2014年版」国内編第2位
2014年本屋大賞第6位
に輝いたミステリー作品です。
木村拓哉さん演じる風間教官が暴く、警察官見習いの生徒たちの影の部分とは一体なんでしょう?
目次
【教場】原作小説あらすじネタバレ!木村拓哉が演じる風間は警察学校の教官
タイトルの【教場】とは、学校の教室のことです。
この小説の舞台は警察学校。
つまり、ミステリー要素のある不可解なことは警察学校の教室で起こるんです。
登場人物は、初任科第九十八期短期課程を受講し、警察官を目指す生徒たち。
警察学校が他と違うのは、落ち度があれば即退校という厳しいルールがあることです。
警察に必要な人物を育てるために、ふさわしくないものは徹底的に排除する。
この極限状態の生活から心身が不安定になった者が出始め、事件が起きます。
木村拓哉さん演じる風間公親は、警察学校の教官。
初任科第九十八期短期課程が始まってすぐ、その担当教官が病に倒れます。
そのピンチヒッターとして教官を務めることになるのが、風間なんです!
余計なことは話さず、観察力、洞察力にすぐれた風間教官によって、次第に心の闇を暴かれていく生徒たち。
半年間の課程を終え、無事に警察学校を卒業できるのはいったい誰?
【教場】原作小説あらすじネタバレ!嫉妬と優劣感が引き起こした宮坂の命に迫る危機とは?
生徒の中で中心人物になるのは工藤阿須加さんが演じる宮坂定です。
宮坂は転職組で、警察学校に来る前は以前は小学校の先生をしていました。
宮坂は最初から警察官になりたかったものの、両親の猛反対を受け仕方なく教員になったという経緯があります。
それでも警察官になる夢が諦められず、両親を2年かけて説得し警察学校に入校しました。
宮坂が警察官を志望したきっかけは、ある巡査部長との出会い。
宮坂は大学生の時、スキーに出かけた帰りに吹雪にあい、運転していた車が崖下の転落。
それを助けてくれたのが駐在所に勤務する平田巡査部長という人物でした。
その後も二人ははがきのやりとりを続けていて、偶然にもその平田巡査部長の息子・和道(林遣都)と警察学校で同期になりました。
平田和道も宮坂と同じ転職組で、ビルの管理会社に勤め、人手が足りないと施設の掃除もしていました。
その後退職して外食チェーンに勤めるも激務でまた退職。
そうして警察学校に入校した平田ですが、彼は警察官の息子でありながら成績はクラスの落ちこぼれでした。
そのころ、宮坂は風間教官から毎日の小さな出来事を報告するようにと頼まれていました。
宮坂が報告することは、授業中の生徒の様子など、たわいもないようなことがほとんどです。
宮坂は自分が同期を売るスパイのようでいい気がしませんでした。
ある日、寮生が温泉に行ったお土産として入浴剤を持ち込んだこと、トイレから便器用の洗剤が盗まれたことを宮坂が風間教官に報告。
すると、風間教官はこの報告を受けた後、突然生徒たちにランニング25周を命じます。
どうして自分たちが走らされているかもわからず、不満交じりに言われた通り走り切る生徒たち。
ランニングを終え風呂の時間というタイミングで、宮坂と平田は寮の部屋で二人きりになりました。
この時平田は、宮坂に見下されてたと感じていたことや嫉妬を告白します。
思いのたけをぶちまけ、平田は硫黄の入浴剤に、トイレ洗剤を注ぎます。
平田は宮坂を巻き添えに有害ガスを発生させようとしたのです!
しかし、平田の行為は未遂に終わりました。
風間教官の鋭い観察力と洞察力が働き、寮生がランニングをしている間に緑色の洗剤容器の液体は水にすり替えていたのです。
この事件の後、平田は退校します。
宮坂は当時のことを振り返り、あのときの体験に比べればビンタを何十発食らおうが、腕立てを何百回ささえられようが乗り越えられると決心。
そして、宮坂はあの時の緑色の洗剤の容器をお守り代わりに持ち歩くようになってしまいました。
宮坂にとってこの事件は一生で一番大きな事件になったようですね~。
【教場】原作小説あらすじネタバレ!沙織としのぶの因縁と復讐のやり方が壮絶
初任課九十八期短期課程の学生の中で女子生徒は数少ない存在です。
そんな女子生徒の中の岸川沙織(葵わかな)と楠本しのぶ(大島優子)の二人は、似顔絵クラブに所属していました。
二人は入校したばかりの頃、女子だけでこっそりアルバムを見せあいっこをしていました。
その時、沙織の持っていた1枚の写真に煉瓦色のワンボックスカーが写っているのをしのぶは見つけました。
しのぶは警察学校に来る前はインテリアコーディネーターとして働いていたので、色彩感覚に優れていたんです。
沙織の車の色も瞬時に記憶し、過去の出来事を思い出していました。
それからしばらくたって、沙織の元に匿名の脅迫状が届くように。
その内容というのは「昔おまえがやった悪事を知ってるぞ」というもの。
沙織はしのぶに脅迫状が5通ほど届いていると打ち明けます。
実は沙織に脅迫状を送っている犯人はしのぶでした!
風間教官は沙織に脅迫状を送っているのはしのぶだとすぐに気づき、「どうして直接言わずにそんなことをするのか?」としのぶに問いかけます。
しのぶは「ちょっとふざけただけです」といってその場を後にするのが精いっぱいでした。
ある日、しのぶは教場当番が当たり、月曜日の一時限目にある検問実習で使う車をワックスで磨く仕事を始めました。
学校の車両は、地上1段、地下一段の昇降・横行式リフトに収められています。
すると突然、足元ガクンと沈み込むのを感じ、しのぶが立っているパレットが下降し始めました。
誰かがリフトを操作したと気づき、慌てて隣のパレットに飛び移ります。
しのぶは操作ボタンで止めようと動いたその時、誰かに背中を押され、2メートル下のピットの底まで落下してしまいました。
なんとか立ち上がって這い上がろうとすると、パレットが横移動をはじめ、今度は誰かが頭をぐっと押さえつけてきます。
しのぶはなんとかジャージのポケットに手を伸ばし、携帯電話を手にしたものの、犯人に足で蹴り飛ばされてしまいました。
次にしのぶはポケットから護身用スプレーを取り出し、相手に噴射。
しかし、しのぶの太ももはパレットに挟まれ感覚を失い、しのぶは5時間もの間気絶していました。
しのぶが目覚め、着ていたジャージをゆっくりと脱ぎます。
そのジャージを使って落ちた携帯電話を手繰りよせ、学校の事務室に電話を入れました。
風間教官がワンコールもしないうちに電話に出て、「お前以外に沙織も姿を消している」と報告します。
そして、連絡を受けてしのぶを助けに来たのは風間教官ではなく、宮坂でした。
しかし宮坂はなぜかリフトの操作ボタンを押して助けようとしてくれません。
実は、宮坂は風間教官の指示を受けて動いていたんです!
しのぶが沙織との間に何があったのかを告白すれば宮坂がリフトの操作ボタンを押すように、と風間教官から指示されていました。
風間教官が沙織を脅迫している犯人がしのぶだと気づいたのは、脅迫状からミントの香りがしたから。
このときしのぶは花粉症で鼻詰まりをおこしていて、ミントオイルを使用していました。
このミントの香りが同じだったことから、風間教官は一瞬で理解。
二人の間に何があったのか、しのぶは宮坂に打ち明け始めました。
この事件の真相は?
どんでん返しが待っているのでオンエアでチェックしてくださいね!
【教場】原作小説ネタバレ!成績優秀な都築が挑んだ背水の陣とは?
警察学校という密閉された空間で渦巻く生徒たちの嫉妬や復讐。
多くの脱落者が出る中、ようやく初任課九十八期短期課程は半年の日程を終えようとしていました。
成績優秀でポーカーフェイスの都築耀太(味方良介)は、卒業をあと少しに控えたところで、急に吐き気をもよおす体調不良に悩まされます。
おまけに集合時間まであと少しだというのに白いマフラーが見当たらない。
日下部准(三浦翔平)も手伝い一緒に探していると、日下部が都築のロッカーの上にあったとマフラーを差し出しました。
日下部はマフラーと引き換えに、卒業文集編さん委員を変わってくれと交換条件を出します。
本来なら級長の日下部がやる仕事。
でも日下部は成績がギリギリで、卒業までテスト勉強に忙しく、卒業文集編さん委員までやる時間がとてもなかったんです。
都築はその条件を飲み、卒業文集編さん委員をやることになりました。
文集に載せる原稿を集め歩く都築に、風間教官が近づき声をかけます。
風間教官は卒業を控えた都築が体調不良を起こしていることを見破っていました。
毎年、卒業間近に体調不良に陥る学生が一定数いたからです。
そういう生徒は、都築のように最初から成績優秀で、自分を追い込む経験を積めなかった学生でした。
そして風間は、都築に「ぎりぎりでの戦いを経験できなかった人間は第一線では使い物にならない。辞めろ。」と言ってきます!
さらに風間教官は、「私のことを納得させられないのなら、卒業式の日当日に退校届を取りに来るように」とまで言います。
卒業式までにある大きな試験は、拳銃試験で上級の成績を取ること、職務質問コンテストで1位になること。
追い詰められた都築はこの二つの試験に背水の陣で臨むことにしました!
その方法というのが、試験よりも先に締め切りだった卒業文集の作文に、「この二つの試験でトップの成績を取った」と宣言して書くこと。
警察学校では毎日日記を書くことがが義務付けられ、その内容に虚偽があってはいけません。
創造して書いた部分がないか、毎日教官が目を光らせています。
風間教官は卒業の日に、都築にこのことを指摘します。
「この作文の締め切りは拳銃試験よりも前だった。ということはお前は創造して文章を書いたことになる。」
作文に虚偽があった時点で退校です。
つまり都築は、試験前に卒業文集に「2つの試験でトップの成績をおさめる」と書くことで自分を追い込み、1位になれなかったら退校する覚悟だったんです。
これにより風間教官を納得させるという体裁が整い、都築は無事に卒業証書を手にしました。
【教場】原作小説ネタバレ!異色のミステリーを演じるキャストが楽しみ
【フジテレビ開局60周年特別企画『教場』】木村拓哉が身の毛もよだつ冷徹な教官に! ベストセラー傑作ミステリー『教場』、ついに映像化! 木村拓哉✕君塚良一でお送りする大型エンターテイメント企画!! https://t.co/MoOTT2b0XI
— フジテレビ (@fujitv) June 2, 2019
私は小説を読んで、「これはミステリーなのか?」という印象を持ちました。
ミステリーって誰かが亡くなったり、トリックがあったりするじゃないですか?
このお話はそういう場面はありません。
警察学校で起きた事件を、出番が少ない風間教官がバシッと見抜く。
何を考えているのかわからない風間教官だけど、誰よりも生徒を細かく観察し、鋭く心の闇を暴く。
そしてそこには愛情があるというのが、静かに伝わってくる話でした。
だから風間教官を演じる木村拓哉さんのキャスティングには納得です。
鋭い目力とオーラが風間教官にぴったり!
また、木村拓哉さんと中江功監督コンビと言えば、【眠れる森】【空から降る一億の星】と大ヒットしたミステリードラマがありますね!
どちらもおもしろかったので【教場】も期待大です♪
今回私がまとめた3つのエピソードは出演キャストからピックアップしたほんの一例です。
他にももっと驚く復讐や、人間の暗い部分が暴かれた生徒もいます。
生徒役のキャストも竹内涼真さん、大島優子さん、葵わかなさん、三浦翔平さん、味方良介さんは裏と表の顔を演じるはずなので、私はその豹変ぶりが楽しみです!
まとめ
木村拓哉さん主演のスペシャルドラマ【教場】の原作小説から、主なエピソードをまとめました。
警察官を目指す生徒の暗い闇にびっくりするようなお話です。
最後まで生き残り、卒業証書を手にする生徒は誰なのか?
ドラマのラストシーンも楽しみです(*^^*)