2020年の夏、軽度の化学物質過敏症を発症しました。
症状は、洗濯洗剤や柔軟剤、線香、消臭剤といった合成された香料を含む日用品を使用すると、口の中が苦い唾でいっぱいになり、気分が悪くなるというものです。
日常生活に支障をきたすほどではありませんが、不快だというメッセージを体が伝えてきている以上、無理をしてまでこういった商品を使うのはやめようと思いました。
そこで問題になったのは、コロナ禍で買い溜めした洗濯洗剤です。
目次
2020年春コロナ禍で買い溜めした洗濯洗剤に頭を悩ませる
みなさん覚えていますでしょうか?
2020年春、マスクやトイレットペーパーがドラッグストアから消えた日のことを。
学校がいきなり休校になった日のことを。
当時私は小学生と幼稚園児の2児の母親でした。
いきなり「明日から学校は休校になります。不要不急な外出を控えてください」と言われ、子どもと引きこもるために私はスーパーとドラッグストアを回りました。
当面の食材と、日用品の確保に奔走したのです。
その時ホームセンターで購入したのが柔軟剤入り洗濯洗剤。
その時はまだ香料のことを気にしていなかったので、通常の容量のものと大容量のものを買ったのです。
ミニマリストとしては家に在庫を持たずに生活したい。
でも新種のウィルスは怖い。
状況が状況だからしょうがない。
そう覚悟を決めて買いました。
でも心の奥底では、やっぱり家にストックがあるのはストレスだなっていう気持ちが強かったです。
スペースが埋まっていること、使っても使っても残りがあること、途中で気に入らなくなっても使い続けるストレス。
2020年夏ごろには新型コロナウィルスに対して以前ほどは恐怖心もなくなったので、「あの時焦って買わなければよかった」という後悔が押し寄せてきました。
そして、その夏私は軽度の化学物質過敏症を発症。
柔軟剤は私の敵となりました。
それなのに家にはまだあの時のストックがある(+_+)
捨てるのはもったいない。
でも使いたくもない。
この二つの気持ちでずっと揺れていました。
2020年秋覚悟を決めて洗濯洗剤を使い切る
軽度の化学物質過敏症を発症してからは、洗濯には暁石鹸の暁ローブという粉せっけんを使用しています。
無香料で、成分は純石けん分(65%脂肪酸ナトリウム)アルカリ剤(炭酸塩)です。
この粉せっけんで洗濯するようになってから、人よりも嗅覚が鋭くなりました。
市販の洗濯洗剤を使っていたころは、自分の周りにこんなにたくさん香料が溢れていたことに気づきませんでした。
それくらい鼻がバカになっていたってことですね(>_<)
コロナ禍で買い溜めした市販の洗濯洗剤は、捨てるにしても使うにしても私の鼻を刺激します。
なんであの時あんなに買ってしまったんだろう・・・。
とはいえ、これもお金と交換して買ったものです。
できれば捨てずに使い切りたい!
私は使い切る覚悟を決めました。
洗濯洗剤の詰め替え容器を買いたくないからペットボトルで代用して節約
この時、洗濯洗剤のストックは、通常容量と大容量の二袋でした。
まず、封を切ってあった大容量から使い始めました。
大容量パックは洗剤の出口がペットボトルの蓋のように開け閉めできるタイプだったので、容器に入れることなく、この袋のまま使っていました。
液体洗剤の容器は夏に捨ててしまったからです。
問題は普通容量の詰め替えパック。
こちらははさみで切って出すタイプで、そのまま使うには液漏れの心配がありました。
かといってこの一袋のために詰め替え容器を買うなんて(>_<)
100円ショップで買うにしても、この一袋を使い切ったら捨てるとわかっているのに買うなんてもったいない。
なにか家にあるもので代用できないかな?
家の中を探した結果、水が入った2リットルのペットボトルを見つけました。
災害用にストックしてある保存水のペットボトルです。
中の水の賞味期限が切れて、もったいないので中の水を洗濯に利用した後、お墓参りで水を運ぶ時に使えるなと空のペットボトルを取っておいたのです。
普段から使い切る生活を心掛けているので、ペットボトルといえどもなかなか捨てません。
捨てる前に有効活用できないか?と考えてから捨てる癖がついています。
ジュースのペットボトルならたとえよく洗っとしても洗剤と混ぜて大丈夫かな?と心配になりますが、元・水のペットボトルならその心配もない。
これを使おう!
意気揚々とペットボトルに洗剤を詰め替えました。
詰め替えてはたと・・・。
カルピスに似てる!
これは危険!!
危険よ~~~~(>_<)
乳幼児のいらっしゃるご家庭では真似しちゃダメ、絶対に。
あくまでも自己責任でお願いします。
うちは下の子が小1で言って聞かせれば大丈夫なので、これでGOです。
でも危険なので、【洗剤】とマジックで書いて、子どもの手が届かない洗濯機の奥の窓辺に置きました。
私でも背伸びしないと届かない高さ。
万が一があってもいけないので、子どもにも「これは洗剤です」と説明しました。
ジェルボールの誤飲で子供の死亡事故も!そんな有害なもので洗濯して本当に大丈夫なの?
我が家は子供が成長して二人とも小学生になり、危険な行為も少なくなってきました。
でもなんでも口に入れる時期の乳児や、きらきらしているものに目がない幼児がいる家庭では洗剤も危険物質です。
海外ではジェルボールを飲み込んで子供が死亡する事故が起きていますからね。
逆に言えば、どうして子供が死んでしまうくらい有害なもので洗濯をしていたのかって。
有害な物質で洗濯した衣類に本当に害はないんでしょうか?
しかも最近のCMでは【液体洗剤はほとんど水でした】って言っちゃってますよね。
あのCMを見た時、「私たちを騙してほとんど水の商品を洗剤と偽って売ってたのあなたたちですけど!?」って腹立たしく思いました。
人気のある有名人を起用すれば許されると思ってるのかしら。
私は、自分が納得のいかないものは不買でNoを示します。
液体洗剤の臭いがだめなので、規定量よりだいぶん少ない量で使っています。
液体洗剤で洗うのは、洗剤の臭いが大丈夫な夫と娘の洗濯物だけ。
香料がだめな体質になってしまった私と息子の洗濯物は粉せっけんと分けて洗濯をしています。
だから液体洗剤の減りが遅いんですが、ちまちまと使っていきます。
日用品はストックを持たずにミニマムに!がストレスフリーだった
新しいものを買うと、それに付随するものまで増えます。
新しい洗剤を買ったら、詰め替え容器も必要になる。
新しい家電製品を買ったら、付随する部品や替えの部品も必要になる。
新しい服を買ったら、それにあう靴やバッグも欲しくなる。
新しいものを買うのは、自宅にものを増やすやっかいな存在です。
そしてストックを持つことは、ずっと心のどこかにそれを覚えていないといけないというノイズにもなります。
もっと簡単に、もっとシンプルに暮らした方が絶対にラク。
もしその買い物が失敗だったとしても、ストックが無ければ簡単に手放すことができます。
コロナ禍で大量買いしてしまった洗剤ストックは私の負債になってしまいました。
ものが溢れている昨今、ものを使い切るのは本当に大変。
だからこそ、ものを最後まで使い切り、ものを買う量が減れば、必然的にお金を使う量が減り、節約になります。
ものを使い切ることは自然環境にも優しいし、お財布にも優しいといいことづくめ!
大量消費、大量生産の社会から降りて、必要な物を必要なだけ生産し、必要な物だけを買い求める時代になりつつあると感じています。
まずは自宅にあるものを最後まで使い切ってから捨てることに挑戦してみませんか?