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引っ越し大名原作ネタバレ!春之介のモノを捨てる方法が痛快で面白い!

星野源さんが主演を務める映画【引っ越し大名!】

星野源さんの役どころは引っ越し大名ではなく、藩の引っ越しのすべてを任される引っ越し奉行・片桐春之介です。

国替えに伴う引っ越しは、大名以下何千、何万もの藩士とその家族を引き連れた大掛かりなもの。

引っ越しの費用を倹約しなければ、藩はつぶれてしまいます。

播磨姫路から豊後日田までの引っ越しで、6500両の節約、荷物を半減、武士のリストラ800人を成功させた春之介。

特に、全員の荷物を半分にさせる方法が情け容赦なくすごいんです!!

春之介が行ったモノを減らす方法とはいったいどんなものだったのか?

映画でもクスっと笑えるこの痛快な場面を原作小説から詳しく解説します(*^^)v

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【引っ越し大名】原作小説あらすじ


映画【引っ越し大名】は土橋章宏作の【引っ越し大名三千里】がもとにして作られています。

徳川家康の血を引く譜代大名でありながら、生涯に7回もの国替えを命じられた松平直矩

それゆえ直矩は引っ越し大名と呼ばれていました。

またもや幕府から国替えを命じられ、今度は海を渡って播磨姫路から豊後日田まで移動することになります。

度重なる激務によって亡くなった引っ越し奉行の代わりにその役を務めることになったのは、引きこもりの片桐春之介

春之助は城の書庫にこもって書物を読むため、皆からはかたつむりだの、引きこもり侍だのと言われています。

人望なし、経験なし、金なしの春之介は、孤立無援の状態で無事に藩の国替えを成功させることができるのでしょうか?

 

 

【引っ越し大名】方法1.全員荷物は半分捨てろ!

播磨姫路藩から豊後日田藩に国替えになり、藩の石高は半分に減封させられてしまいました。

引っ越しを完了できても、以前の半分のお金で生活をやりくりできなければ藩はつぶれてしまう。

春之助はこんな懸念から、国替え前に10日以内に荷物を半分にするように立札を立てます。

春之介のことをなめてかかっていた藩士たちはこの命令を本気にしませんでした。

しかしきっちり10日後、春之助は武家屋敷を回って情け容赦なく荷物を半分にさせ、武家屋敷では阿鼻叫喚の悲鳴が立て続けに響くこととなりました(;^ω^)

 

暮らしは収入に合わせて変化させるもの。

収入が減るのであれば、以前と同じ生活を続けては破綻してしまいます。

収入が半分になるのなら荷物も半分にすればよいという春之介の決断は大胆ですが、それだけ覚悟を決めて取り組まなければ藩士全員が苦しむことになってしまうということですね。

現代でも身の丈に合った生活を送るようにと言われていますよね?

年収1000万円以上の家庭は支出の割合も大きいため、収入が多いのに貯蓄ゼロ世帯が多いのだとか。

収入が減るのなら、それに合わせて小さな家に移り住む。

小さな家で快適に暮らすためにモノを減らすのは、江戸時代の頃からあって当然の考え方ですね。

【引っ越し大名】方法2.必要な物は見て楽しい物だけ

これは、先代の引っ越し奉行であった板倉の教えです。

春之介は引っ越し奉行の仕事をしていて気疲れすると於蘭の家を訪ねます。

於蘭と会話することで春之介は心が癒えていくのを感じていました。

そんな時に於蘭が言っていた言葉です。

 

見てつい手に取ってしまう物ですね。それだけを置いておけばいいのです。一年以上使わなかったものなど、もはや死に体―そんなことを父は言っていました。

 

好きなものを手に取り、残った愛着のないものは捨ててしまえばいい。

この於蘭の言葉を時折思い出しながら、春之助は藩士の屋敷を訪れ、不要なものは捨てるように説得して回ります。

これは、こんまりの【ときめき】に通じるものがありますよね(^_-)-☆

見ているだけで、着ているだけで、持っているだけで嬉しくなるものは、自分にとって大切なものです。

手に取らないということはときめかない、愛着がないもの。

一年以上使わなかったものは末期症状、瀕死の状態だということ、私も肝に銘じておきます(;^ω^)

 

【引っ越し大名】方法3.記憶のない物はいらない物

藩総出でモノ減らしが行われる中、小林彦太郎は【全て勤めに必要なものであるから捨てるものはない】と言い張ります。

【捨てろというのなら、何が必要で何が不要か、筋の通った説明をせよ】と小林は春之介に判断を丸投げします。

春之介にとにかく捨てろと言われ、小林はご立腹でスネていたからです。

そこで、於蘭の言っていた言葉を思い出し、春之介は大きな布を用意するように言います。

そこで春之介が取った行動というのが、まず小林に部屋にどんなものがあるのか見せた後、花見で使う敷物を壁一面に広げ荷物を隠してしまうこと。

そして小林に荷物を思い出して一覧表を書けと言います。

ぐうの音も出ない小林は一生懸命持ち物を思い出し、目録を作ります。

すべて書き終わり、リストと荷物の照合を始めると、小林は伊万里焼の皿を忘れていたことに気づきます。

【このお皿は勘弁して!家宝であるぞ】と春之介に請います。

しかし春之助は毅然とした態度で、【今から30分以内に荷物を半分にしなければこの皿は割ります】と小林に言い放ちました。

小林はその後一生懸命、いるもの、いらないものの仕分けをしました(;^ω^)

 

たくさんの荷物に囲まれていると自分が何を所有しているのかわからなくなります。

自分の持っているもの全てを把握するのは困難になります。

その結果、小林の家宝の伊万里焼の皿のように、本当に大切な物がぼやけてしまうのです。

本当は大切なものなのに、ほこりをかぶっているものがあなたの家にもありませんか?

 

みなさんはパレートの法則(80:20の法則)というものを聞いたことがありますか?

全体の数値の大部分は、全体の一部分でできているという法則です。

【どんな事象でも80%のことは20%でできていると言い換えることができる】という意味の法則なのですが、例えば、

 

会社の80%の利益は20%の社員が出している。

商品の利益の80%は20%の銘柄が出している。

ソフトウェアの利用者のうち80%は、20%の機能しか使っていない。

 

など、なんとなくそうかもと思うことが思い当たりますよね?

これをモノに置き換えると生活の80%の時間で使っているものは、20%のものだけであるとなります。

確かに自分の家を思い返してみても、毎日使っているものは厳選された数少ない物だけ。

収納にしまい込まれた記憶の彼方にあるものは、生きていくのにそれほど必要のないものばかりです。

本当に大切な物なら、しまい込むことはなく使っているはずですからね(;^ω^)

 

春之介はこのことを気づかせるために、布で隠してしまうという作戦を思いつきました。

布で隠してもすぐに思い出せるものが、本当に必要で愛着があるもの。

これは普段の生活でもモノを処分したいときに使える方法ですね(*’▽’)

【引っ越し大名】方法4.余計なものは買わない

度重なる国替えに備え、いつでも引っ越しができるように身の回りの物を整理することが癖になった春之介や藩士たち。

国替えし無事に新しい城につくと、まずは城のお掃除から。

掃除をしてきれいに場を整え、持っているものの目録を作り、次の国替えに備えます。

そして度重なる国替えでものを捨てる苦しさ、悲しさを思い知った春之介たちは、また引っ越しでこのような思いをしないよう、そもそも必要のないものは買わないと決心します。

国替えして新しい屋敷に住むときも、ものを使うときは広げてしまわずに、箱から出して使うようにする。

ここまで徹底して引っ越しに備えていたんですね。

いつでも旅立ちができるように、日ごろから身の回りを整え、必要以上のものは持たない。

藩士たちは国替えで鍛えられ、ミニマリストのような生活になりました。

 

その春之介、最後の国替えの際は東北から東北の移動で海も渡らないと知った時、【物足りない!】と思わず言ってしまうくらい引っ越しの達人になっていたのがおもしろかったです(*’▽’)

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まとめ

いかがでしたか?

春之介が行ったものを半分にする方法は、現代の私たちにも参考にできることがありますね。

転勤族の方だと春之介と同じように、いつでも引っ越しができる準備が十分整っていると思います。

転勤族じゃなくても、いつでも身軽に自分の人生を歩いていけるようにモノを少なくすることは、一度きりの人生を充実したものにする近道です。

モノを減らしたいのに捨てられない。

捨てなきゃいけないとわかっているけど踏ん切りがつかない。

そんな時はぜひ春之介の使った方法を参考にしてみてください(^_-)-☆

そして捨てるのが苦しい、悲しいと思った人はもうこんな思いをしなくていいように、本当に必要な物なのか吟味して買い物をするようにしてみてくださいね。

極限のミニマリストまでは目指さなくても、自分に必要な物だけがあるすっきりとしたスペースで暮らすことはとても気持ちがいいですよ(*’▽’)

そしてモノが少なくなると、お金も浮いて節約できます!

モノを減らし、お金も倹約した春之介の引っ越し術は、【引っ越し大名】映画本編か、原作小説【引っ越し大名三千里】で確認してくださいね(^^♪

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子供二人を持つ40代主婦です。 ゆるミニマリスト。 読書とハロプロをこよなく愛しています。