書評

稲垣えみ子の【もうレシピ本はいらない】を読めば料理の概念が変わる

稲垣えみ子さんの「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」を読んだ感想です。

私はこの本を日本人女性全員に読んでほしい!!

もう料理を頑張らなくていいんだ。

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毎日ごちそうを提供する呪縛からの解放

日本人の食卓って国際色豊かだと思いませんか?

月曜日はピザとグラタン、火曜日は青椒肉絲とワンタンスープ、水曜日はポトフとステーキ、木曜日は肉じゃがと味噌汁、金曜日はカレー。

って、おいおいいったいここはどこの国なの!?

SNSを見ると華やかで手の込んだ料理が並び、「豪華で手間暇かけた料理が作れない私って駄目な妻だ」と自分の首を絞めている人多くないですか?

はい、それ私です。

私は18歳で一人暮らしを始め、それからずっと料理を作ってきましたが料理が嫌いだし苦手です。

だから、ママ友のキャラ弁を見たり、手作りお菓子をもらったりするとドーンと気分が落ち込みます。

私は曜日によってメニューを固定化しました。

そのおかげでメニューを考える手間が省け、買い物も決まったものしか買わなくて済みます。

夕飯の献立を考えるのが大変なら曜日でメニューを固定して時間を生み出せ私は家事の中でも料理が一番苦手です。 献立を考えるのも嫌、作るのも嫌、後片付けも嫌、せっかく作ったのに家族が残すのも嫌。 マ...

台所を占領する調味料、調理器具からの解放

料理がシンプルになると、それに付随して調味料、調理器具もそれほど多く持たなくても平気になっていきます。

私もミニマリストになりたいと頑張っているので、調理器具は少ないです。

フライパン、卵焼き器、鍋2つだけで、料理を作っています。

 

稲垣さんは、塩・醤油・味噌だけで十分だと説いています。

稲垣さんの画期的な料理の決め方に膝を打ちました。

それは、塩味か、醤油味、味噌味にするか、以上!

調味料が少なければ、味付けが複雑になることはありません。

稲垣さんはレシピ本に載っていたA印の黄金比率のタレから解放されたことで、走って帰ってむさぼり食べたくなるうまい飯が食べられるようになったそうです。

A印のタレというのは、しょうゆ大さじ3、砂糖大さじ2、酒大さじ1といったレシピ本に登場する調味料の比率のこと。

よくレシピ本に、Aを混ぜ合わせておく、と黄金比率のタレが記載されていますよね!

アレです!

さすがに私は調味料3種類というのはつらいと思うのですが(お砂糖は欲しい)、ナンプラーやコチュジャンなどの料理が限られるような調味料は持っていません。

手の込んだ料理、特殊な料理は家で作らずに外で食べると決めているからです。

あってケチャップ、ソースまで。

時間のかかる料理、特別な調味料が必要な料理は作らないと決めておくだけでも、献立を考えるのがシンプルになりますし、使わずに賞味期限が過ぎてしまう調味料を生み出さずに済みます。

女が料理をすべきからの解放

人間生きていくためには食べていかなきゃなりません。

料理ができて自分の口に入れるものを自分で作るということが、自立していること。

男も、子どもも、料理をしろ。

日本の主婦が思っていることを代弁してくれた!!

そのことはありがたいんですが、いったいどれだけの男性がこの本を手に取り、読んでくれるのか?

それが問題です(笑)

料理の本を読むのは9割女性だと思われるので、この本に「そうだそうだ!」とうなずいても、「で?今日の料理は誰が作るの?(やっぱり私じゃん!)」ってことになります。

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まとめ

メディアで取り上げられる料理とは、一目で視聴者を惹き付けるためのインパクトのある料理ばかりです。

可愛い見た目、皿からはち切れんばかりの食材、辛そうな赤い汁など、見た目が勝負のものの多いこと。

それから、無農薬の野菜、フランスから取り寄せた貴重な部位、仕上げまでに三日三晩コトコト煮込んだスープなど、料理になるまでの手間暇を情報として聞き入れて心積りをする。

番組にまた読んでもらえるようにと爪痕を残そうと表現豊かに味を伝えるタレント。

いろんな情報をあらかじめ取り入れて食べる料理は、頭で食べています。

そうではなくて、食材本来の甘みや苦みを味わい、食感を楽しみ、目の前にある料理を楽しみ尽くす。

これこそが生きるってことだと思いました。

私たちは生きていくために絶対に食べていかなくてはいけません。

ただ、料理ができないこと、お金がなくて自分を追い込む原因となっているのなら、旬の野菜を取り入れたメシ、汁、漬物だけの食卓にしてしまえばいいのです。

私も鍋でご飯を炊くようになってから、白米のおいしさに取りつかれ、味噌汁さえあればご飯何杯でも食べられるよう(な気分)になりました。

ご飯と味噌汁さえあれば幸せを感じるようになり、私の幸せのハードルはかなり低くなりました。

幸せのハードルが低くなると、今自分が手にしているもののありがたさがわかるようになりました。

私はもうこれだけ持っている。

十分幸せ!

生活をシンプルにすればするほど、自分が見えていなかった幸せに気づくようになります。

日本人女性はみんな読むべきですよ!

 

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誰と張り合っていたんだろう、なんのために豪華な食事を毎日用意していたんだろう、生きていくために必要なものはたったこれだけしかない。

このことに気づくようになります。

毎日違う料理を出す、凝った料理を出すことをやめてみるだけで、自分の時間が増えます。

健康体にもなります。

こうあるべきから解放されて、自分の心の思うままに生きていけば、ずっとほしかったものが手に入るはずです。

 

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ABOUT ME
つばき
つばき
子供二人を持つ40代主婦です。 ゆるミニマリスト。 読書とハロプロをこよなく愛しています。