こんにちは、つばきです。
今私は生活をシンプルにすることに興味があります。
もちろん所有しているモノを減らしてモノの数を減らすミニマムな暮らしも目指していますが、モノだけではなく、お金、家事、思考もシンプルにしたいなと思うのです。
それは、自分のしたいことをする時間をもっと増やしたいから。
自分のやりたくないことに時間を割くのではなく、自分のやりたいことを時間を使ってやりたいんです。
今私の生活の時間割を見てみると、子供が出て行って一人の時間はこうやってブログを書いたり読書をしたりしていますが、自分だけの時間を過ごせるわけではありません。
子供がいないうちに掃除したり、後片付けをしたり、資源ごみをまとめて回収に持っていったり、買い物に行ったり、家族の行事の下調べをしたり。
家族のために使っている時間が本当に多いんです。
ふと1日を振り返ってみると、自分のために使えた時間ってブログを書いている2時間だけだったな、と思う日の多いこと!!
いつも家族のだれかの準備、後始末をしているとひしひしと感じるんです。
家族のために時間を浪費することをなんとしてでも減らしたい!
そう思い、手に取ったのがちゃくまさんの「もっと簡単に暮らせ。」です。
目次
「簡単に暮らせ。」が理解できなかった私
実は、書店で前作「簡単に暮らせ。」と手に取り読んだことがあります。
目次とパラパラみた感じだと全然私のしたい暮らしと違っていたり、考え方が違っていて「私はこの生活はできない。無理だ。」と本を棚に戻していました。
だから「もっと簡単に暮らせ。」が出版されたのは知っていたものの、また同じだろうと思ってなかなか手が出ませんでした。
ところが、またあるとき本屋さんで本を物色している時「もっと簡単に暮らせ。」を見つけました。
「前回の本は苦手意識があったけど、次の本は新しい情報が載っているかも」と手に取ると、今度の本は私にも取り入れやすい内容が並んでいました。
そして読んでみて、「生活をシンプルにすることが、家族みんなが自立した生活を送り、私一人に負担がかからないことにつながる。すなわち私の自分時間が増えるんだ。」ということに気付きました。
ここでは私が暮らしに取り入れたいと思った生活のコツを紹介します。
髪は「プチ湯シャン法」で洗う
「プチ湯シャン法」って何でしょうか?
湯シャンという言葉はご存知ですか?
シャンプーを使わずにお湯だけで汚れを落とす方法です。
シャンプーだと頭皮に潤いを与える必要な皮脂まで剥がれ落ちてしまい、それがかえって髪の毛がべたべたしたり、抜け毛の原因につながると聞いたことがあります。
芸能人でも、タモリさん、福山雅治さんが湯シャンをしていると言われています。
ミニマリストにも湯シャンを行っている方が多く見られます。
実は私も湯シャンに取り組んだことがあります。
毎日シャンプーをしていても夕方には前髪がすだれ状になってしまうほどべたついた髪の持ち主である私には、湯シャンのべたつきやにおいが耐えられませんでした。
それではと石鹸シャンプーに取り組んだこともあります。
固形石鹸を泡立てて髪の毛を洗い、クエン酸でリンスをするという方法です。
これも子供を巻き込んでやってみたのですが、思ったほどの効果は得られないし、何より自分の頭がすっぱい気がする。(単にクエン酸の匂いです)
やっぱり髪の毛からはいい匂いがしている方が私らしい。
そう思い今は市販のシャンプーを使っているのですが、ちゃくまさんの「プチ湯シャン」は取り組んでみようと思いました。
半分湯シャン、半分シャンプーというやり方です。
シャンプーをする前にお湯で簡単に汚れを落とすかと思うんですが、その際お湯でしっかり何度も汚れを落とし、頭皮をマッサージしてシャンプーをしている時のように髪の毛を洗います。
その後、いつもの半分の量のシャンプーを使い普通に洗います。
これでシャンプーを使う量が節約でき、また頭皮や髪に与えるシャンプーの影響も半分にすることができます。
1円玉を置きっぱなしにするとお金が不足する
今回の「簡単に暮らせ」ではお金関連をシンプルにすることも多く語られています。
その中で最も心に響いたのが、「1円玉を置きっぱなしにするとお金が不足する」という項目です。
たかが1円、されど1円。
1円と思って甘く見ていると後で泣くことになります。
100円も元は1円です。
1万円も、100万円も、元は1円です。
どんな大金も1円の集まりなんです。
1円をその辺にぽいっと置きっぱなしにしているということは、お金に価値を感じていないのと同じなのです。
「お金は寂しがりや」と聞いたことはありませんか?
お金を大事にしてくれる人、気持ちよく使ってくれる人のところにお金は集まってきます。
1円を大事にしない人のところにはお金はやってきてくれないでしょう。
1円を大事にしていない人は、きっとモノも時間も、自分の健康も、目の前にいる家族のことも大事にしていないはずです。
これは私の実体験です。
小銭をぞんざいに扱う人に、今目の前にあるモノ、人、自分の体を大事に扱っている人はいませんでした。
夫や息子がよき反面教師です。
我が家の男性陣といったら、怒ったらモノを投げる、普段からモノをその辺にぽいっと置く、いつも探しものをして人を疑う、小銭をいつまでもテーブルに置いておく、と「ぱなし族」が基本なのですが、それでどれだけ時間を無駄遣いし人の信用を下げているかに気付いていません。
いつもいらないものにお金を使い、遅刻し無駄に特急代を支払うことになったり、とお金を捨てているも同然。
それとは違い、大富豪ほど1円を大事にしています。
それは1円でも足りないと買えないことを知っているからです。
たった1円足りないだけでチャンスを逃すことを彼らは知っているんです。
だからどんなにお金を持っていようが、1円が落ちていたら拾うし、無駄なお金は払わない。
お金持ちが倹約家とよく言われるのはそれが理由なんです。
彼らは自分必要のないモノやサービスにお金を払わない。
この辺のことは、「億男」でも語られていました。
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普通に手に入るもので満足に暮らす
このことは私も普段から考えるようにしています。
著者も「こだわりのものを追求するようになったら何も買えなくなってしまった」と言っています。
お気に入りのものを買い求めるという行為は、将来ゴミとなるようなものを買わないために有効な手段です。
しかし、身の回りのものすべてをお気に入りのものにするとなると、ネットショップを巡回して探す時間と労力、売っていそうなお店を自分の足で回って探す時間と労力がかかります。
こだわりを追求することで自分のやりたいことをする時間がなくなってしまうのは本末転倒です。
そこで期限を決めたり、範囲を決めることでもうよしとするのです。
私も自分の暮らしを見直し始めた時にこだわりの調味料やら、ゴミが出ないパッケージレスのもの、すべてたい肥化できたりリサイクルできる素材でできたものを探す日々を送っていました。
そうすると、買えないんですよ。
味はおいしいけどペットボトルに入っているから買えない。
リサイクルできる素材でできているけど、ネットショップでしか買えないから送料も時間もかかる。
生協で注文した小物が良かったけど、今度いつカタログに載るのかわからない。
こんな風に今すぐ手元に欲しいのに、買えなくてもやもやすることが多かったのです。
だから、あきらめるところはスパッとあきらめることにしました。
基本的に近所のお店で買えるものを買う。
ネットショッピングをするときは、商品比較は3つの中から選ぶ。
メルカリで探す時は1週間以内に出品されたもので希望の予算の中から選ぶ。
こんな風に場所と期限、個数を決めてその中から買い物をするようになりました。
だからわざわざ調味料を他県から買うこともしないし、もっといい商品があるんじゃないかと思って延々とスマホをいじらないことにしています。
今は個人が手に入れられる情報が多すぎるので、かえって私たちを忙しくさせる原因になっていると思います。
範囲を決めることで煩わしさから解放され、自分の時間を取り戻すことができるようになります。
だって昔はみんな近所の商店街の買い物で満足していたんですよね。
商店街の魚屋、肉屋、八百屋、はきもの屋、着物屋と、近所にある店で買い物をし、わざわざ他県から取り寄せて買う人なんて少数でした。
自分の周りにも素敵なものは十分あることに気付けば、「もっともっと」という欲から解放されます。
他人軸ではなく自分の心に正直に生きるのがシンプルに暮らすコツ
「もっと簡単に暮らせ」を読んで感じたのは、他人軸ではなく自分の心に正直に生きるのがシンプルに暮らすコツだということ。
他人から見たらどう見えるか、どう思われるか、世間の目などを気にして、自分の心とのギャップに苦しんで生きづらさを感じてしまうのではないかということです。
「自分のしたいことをしてそれだけやってればいいなんて、そんなことできたら苦労しないわ」とお怒りの声も聞かれそうですが、今の暮らしの大半は自分の選択によってできているんですよね。
高価な服を買うか、安い服を買うか、新品を買うか、中古品を買うか、決めたのは自分です。
高い携帯料金も、高い家賃も、高い住宅ローンも、高い子供の習い事も、決めたのは自分です。
料理を手作りするかも、宅配を頼むかも、外食にするのかも、決めたのは自分です。
今生活がこんがらがって暮らしにくさを感じているなら、それを少しずつほどく作業をしていけばいいのです。
お給料日にATMのはしごをしているなら、引き落とし口座を1つにまとめて、口座を断捨離する。
まとめてお金を引き出して、何度もATMに行かないようにする。
料理を作るのが面倒なら、○曜日は煮込み料理、○曜日は外食と決めてしまう。
苦手な料理は挑戦せずに、買って済ます、外で食べる。
自分の時間と暮らしを取り戻すために、一旦外からの視線は忘れ、自分の気持ちを優先してみましょう。
この本にはそのヒントとなるものがたくさん散りばめられていると感じました。
「もっと簡単に暮らせ」
ちゃくま
大和書房
2017年8月初版発行
245p
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