ミニマリスト

自分の食べたものでしか自分の体は構成されない

こんにちは、つばきです。

あなたは今日何を食べましたか?

どんな色合いで、どんな素材で、どんな味でしたか?

詳細を覚えているでしょうか?

私たちの体は、自分が食べたもので構成されます

つまり、私たちが食べると選択したものでしか構成することができないんです。

それでも、ファストフードやお菓子、お肉ばかりを食べますか?

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矢作直樹さんの「身軽に生きる」を読む

先日、矢作直樹さんの「身軽に生きる」という本を読みました。

矢作さんは東大および東大附属病院の救急部・集中治療部で長年勤務されたお医者さんです。

救命の現場にいたからこそ、多くの生と死と向き合ってきました。

この本はお医者さんの立場から書かれたミニマリズムの本です。

医者でも生活習慣ばかりはどうしようもできない

お医者さんというと病気を直してくれるというイメージがありますが、本当は違います。

お医者さんは治療のお手伝いをしているだけで、病気を治すのは本人の意志や力です。

本人に病気を治す意思がなければ、いくら治療方針を考えても治っていかないのです。

薬に頼らずに生活習慣を改善するだけで、快方に向かう病気はたくさんあります。

いくらお医者さんが助けたいと思っていても、たばこをやめない、飲酒をやめない、肉食をやめない、ファストフードをやめないのでは、助けたい命も助かりません。

病気になるには、必ず原因があります。

そのほとんどが生活習慣にかかわりがあります。

就寝時間、食べるもの、勤務時間、飲酒、喫煙、ストレス。

長年の生活習慣で血管の性質が決まり、ボロボロの血管を元通りにするのは難しいそうです。

だからこそ、毎日の暮らし方、とりわけ食生活を見直すだけで病気を遠ざけることができるのです。

本当に食べたいものを食べたい量だけ食べる

本の中で、「しぜんですこやかな暮らし」を取り入れる方法が書いてあります。

それは、食べたくなかったら1日3食食べなくてもいいことと、国産のものを食べることです

先ほども言ったように、私たちの体は自分が食べたものでしか構成することはできません。

カルシウムを摂取していないのに、どこからかカルシウムパワーを注入して体にカルシウムを蓄えるということはできないのです。

食材を買い物する時、外食でメニューを決めるとき、これは自分の体に取り入れたいものだ!と思って決めていますか?

私はそんな視点は全然持っていませんでした。

野菜は体にいいから、豆製品は体にいいからとか、なんとなく栄養バランスがいいからとか適当に考えていました。

食材を買う時もこれを食べたい!という気持ちよりも、こっちのパックのほうが安いから、今日はこれが安いから、とか食べたいものよりもお金をメインに考えていました。

そうではなくて、野菜を地産地消する、外国産のお肉じゃなく国産のお肉を買う。

そうすることで、私たちの体に合った地元のエネルギーを吸収することができるんです。

また食べたい気分にならない、おなかが減らないというのは、エネルギー供給が多く、今は栄養を体が欲していないという印。

1日3食食べなくちゃいけないからと無理やり食べるのではなく、食べたくなかったら食べなくてもいいと、身軽に考えて良いそうです。

自分の体にどんなものを取り入れたいのかという視点で食材を購入すると、自然と国産や地元産のものを選びたくなります。

自分の体を長く健康に保つために、体に悪そうな脂の多い食事、かたよった食事を続けようとは思わなくなります。

どこの国でどんな風に育てられたかわからない魚や野菜を食べたいとは思わなくなります。

大切に育まれた食材を、旬を意識して摂取すること、彩りや食感、匂いなど五感を使って味わうこと。

スマホやテレビを見ながらではなく、目の前の料理を集中していただくこと。

昔の人たちが当たり前のようにやっていたことを取り戻すだけで、私たちは健康になれるんです。

 

必要なモノだけ手に入れる生活へ

この本のなかで私が取り分け強く心引かれたのが、上記の自分の体の構成要素ともうひとつ、一人一人が少しだけ食べる量を減らす、買い物を減らすことです

自分が必要な量だけ買い物をすること。

スーパーやショッピングモールに行くと、安くなっているから、新製品で気になったからといった衝動的な理由で、買う予定のなかったものまで買ってしまうことはありませんか?

また本当はひとつだけで充分足りるのに、安くなっていると言う理由で何個もストックを買うことはありませんか?

バイキングに行き、あれもこれもとたくさん食べ物をとって、最後に食べきれなくて残したことはありませんか?

そのどれもが自分の欲しい量を越え、充分足りていることに気づかず、もしくは気づいているのに欲求が抑えられず、もっともっとと欲しがった結果だと思います。

一人一人が許容量を越えて買い物をすることをやめると、食品ロスが減ります。

家庭のごみが減ります。

地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出が押さえられます。

廻り回って、ごみが減り、環境破壊が抑制され、私たちの環境がよくなり、もっと快適な環境を手に入れられることに繋がるのです。

またゴミとなってしまうものも、最初は使われることを前提として作られた製品だったはずです。

使ってこそそのモノの価値が出てくるのです。

だから使えないほどのモノを抱えず、必要な分だけ手にする。

そうすることで、そのモノを欲しいと思っている人、食べたいと思っている人にも分け与えることができ、みんなが幸せになれるのです。

モノや食べ物を買う時はこういう目線で選んでみると良いと著者は言っています。

それは、

1.その商品やサービスは生きる上で本当に必要か?

2.自分にとってわくわくするものなのか?

3.なぜ食べたいのか?体に影響はないのか?

という3点です。

あったら便利だから、なんとなく欲しいから、安くなっているからという決め方ではなく、自分の心と体としっかり話しあって買うことで、自分が必要な物を必要な量だけ買うことにつながります。

 

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生きるために食事は一番大切なもの

生きるために必要なモノは衣食住と言われています。

現代日本に生きる多くの人が、十分すぎる洋服を持ち、雨風をしのげる家を持っています。

衣と住は満ち足りているのですから、残りのをもっと大事考えていかないといけないです

食事は生きるために必要な栄養素を摂取する大切な行為です。

それなのに、私は食をあまり深く考えず、時にはぞんざいに扱っていたなと反省しています。

例えば息子は花粉症がひどいのに、小麦製品が大好きでパン、麺類をこよなく愛しています。

体のことを考えるとグルテンフリーにしたいと私は思うのですが、彼にとっては朝食のパンというのは1日の元気をもらえる大切な食事なのかもしれません。

野菜をあまり多く取らないのも、今は骨や筋肉を強くするエネルギー源を体が多く求めているのかもしれません。

逆に私は脂っこい食事や外食はもう飽きてきて、お刺身やおばあちゃんが作るような野菜メインの田舎料理のほうが食べたいと思うようになってきました。

私の体には体の調子を整える緑黄色野菜が必要なのでしょう。

こう考えると体はとても正直です。

脂っこい食事が続くと尾長の調子が悪くなるし、外食が続くと煮物やお豆腐が食べたくなります。

食べたくないときには多くを食べず、おなかがグーグーなっているときはたらふく食べる。

そんな体の摂理を大切にしながら、その土地の神様のパワーがいただけるものを食べたいです。

 

必要な物を必要なだけ持つ生活へ。

食べ物以外にもモノや思考、情報に対するミニマリズムを勉強するよい一冊でした。

「身軽に生きる」

矢作 直樹 著

海竜社

2017年4月初版発行

211p

 

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ABOUT ME
つばき
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子供二人を持つ40代主婦です。 ゆるミニマリスト。 読書とハロプロをこよなく愛しています。