こんにちは、つばきです。
先日ブックオフで娘用の小さないすを探していました。
結局子供用のいすはバンボしか売っていなかったので諦めたのですが、ついでに大好きな本のコーナーで気になる本を購入しました。
「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」という本です。
108円でした!
今日はこの本の紹介をします。
目次
「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」
「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」
吉村葉子さんの本で、2007年出版の本です。
私が買ったのは文庫本です。
私はかばんに絶対に1冊は本を入れていて、隙間時間に読んでいます。
持ち運びに便利で価格の安い文庫本は私のパラダイスです。
日本人は右に倣え、でみんなが持っているものを欲しがったり、流行を追いかけたり、見栄を張ったりで本当は必要のないもの、買う裁量のないものまで買って、その結果苦しんでいます。
反対にフランス人は買えないものは欲しがらず、お金は出さずにすでに持っているものを工夫して暮らしています。
その様子をパリで20年間過ごした作者が子育て、貯金、マイホームなどのフランス人の知恵を工夫を感じた場面を面白おかしく紹介しているエッセイです。
フランス人はケチなんじゃない、しまり屋だ
フランス人はとてもお金のことにシビアな国民性を持っています。
少し前にベストセラーになった「フランス人は10着しか服を持たない」という本もありましたね。
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作者はフランス人はエコノム(しまり屋)であると言っています。
エコノムの意味は、会計係や経済家、倹約家といった意味。
例えば、ホームパーティーをするときは有名菓子店のケーキを買ってくるなんて人はおらず、家にあった材料で作ったお手製ケーキやお菓子の持ち寄りパーティー。
フランス人はお財布を取りだす機会そのものが少なくて、かわいい雑貨を見ても「かわいいね」で終わり。
だってその商品はついさっきまで自分の頭にはなかったものだし、つまり可愛いそれがなくても別に困らないから、といった具合。
お金を使う場面をとてもシビアに真剣に考えているんです。
真剣に買い物をしていますか?
日本にたくさんあるコンビニは、お金を消費させる驚異のような存在。
いつも企業が工夫を凝らした新商品が並び、おいしそうなもの、便利そうなものがいっぱい並んでいて、おまけに24時間営業。
かつてサッカー監督をしていたフランス人のトルシエ監督は、「コンビニが日本の若者をダメにする」と言ったそうです。
作者は、
「日々の生活の中の創意工夫という私たちがタダで味わうことができる楽しみをコンビニが奪ってしまっている。
コンビニが存在していなかったころ、私たちはもっと買い物に真剣で、スーパーに行く前はその日に買うものをメモし、閉店時間までに急いでスーパーに向かったものだ」
と言っています。
先日放送された池上彰さんのテレビ番組で平成の移り変わりという内容の番組がやっていました。
その中でコンビニにだんだんと導入されたものが紹介されていました。
栄養ドリンク、薬、銀行のATM、住民票のコピーなどの行政サービスなど。
コンビニにこのようなモノやサービスが導入されるまでは、私たちはお店が閉まる時間を気にして、営業時間内に買い物をしていたものです。
でも24時間営業しているコンビニに提供されるようになってから、私たちはいつでも薬を買うことができるし、お金もいつでもおろせるようになりました。
今日はもうお財布に200円しかないからあと200円で3日間をしのがなければ!という創意工夫の詰まった節約生活をしなくても済むようになったんですよね。
まあ、銀行に残高があればという前提ですが。
便利になりすぎて、手元にあるもので工夫してお金を使わずになんとか乗り切ろうという努力が足りなくなっているなという気は私もしています。
安くても、古くても自分が気に入ったならそれでいい
パリの道を歩くセンスのいい女性たちは流行の最先端のファッションに身を包んでいるわけではなく、みんな自分がいいと思うものを身に着けています。
自分が気に入ったものなら古いものでも安くても結構。
目の粗い縫い目でちくちく縫ったお手製のパジャマのズボンを切っただけの服、カーテンをリメイクして作ったクッションカバー、日本の肌襦袢をいたく気に入り身に着ける女性など。
自分の気に入ったものをとことん使うので、パリジェンヌの持つバッグはどれも擦りきれています。
日本で擦りきれるほどバッグを使いこんでいる女性ってそれほど多くないのでは?
バッグを大切に使うどころか、バッグそのものの数もきっとパリの女性たちに比べたらたくさん持っているはずです。
ブランドバッグは素敵だとは思うけど高すぎるから私は持たない。
そんな「私スタイル」をしっかり持っている人が多いのです。
自分が何が好きで、何を大切にしたいのか、自分のことをちゃんとわかっている人が多いのです。
わが道を行くママたち
一番驚いたのが教育の章です。
その昔日本でも兄弟間で行われていた代々使われる教科書をフランスは実践しています。
教科書はハードカバーで、それぞれが表紙にビニールをかけて大切に使い、10年以上使いまわされるそうです。
また、体育の授業で使う体操服も日本のように指定されたメーカーのもので上は白、下は紺で長さも指定されるのに対し、フランスでは「運動ができればなんでもよい」そうで、お父さんのトランクスをボトムスにして運動する子もいるそうです。
お父さんのトランクスをはかせるという発想すら持ち合わせてなかったので、これにはびっくり!
また遠足のお弁当も日本のお母さんが作るようなデコ弁やこじゃれたおかずなんてものはなく、ただのサンドイッチをプラスチック容器に入れたものや野菜サラダをガラス容器に入れたものまで様々。
おかずの色どりや栄養バランスなんてものは気にしません。
ましてやかわいいお弁当箱やアメリカの子供が持っているランチボックスなんてものは皆無で、家にある適当な容器を選ぶため、小さい子どもに思いパイレックスの耐熱ガラス容器を持たせる家庭まで!
このお弁当のくだりは、本気でフランスママが羨ましいです。
フランス人は自分を大切にする、日本人は周りを大切にする
この本を読んで感じたのは、フランス人は自分のことをわかっていて自分の大切なものに投資しているということです。
反対に日本人は周りを気にしすぎていて、それが生きづらさにつながっているんだと思いました。
周りの家が車を2台持っているからうちも2台にしよう、周りの子供がみんないくつも習い事をしているからうちもたくさん行かせよう、友人がブランドバッグを買ったから私もボーナスで買おう。
こんな風に周りに影響を受けてもっと、もっと、を追及している気がします。
でもフランス人は周りがどんなことをしていてもおかまいなし。
自分に必要だと思ったものは買うし、必要ないと思うものは買いません。
その結果、自分の好きなモノだけにお金を使うことができます。
ホームパーティーをしたりバカンスに出かけたり、一番大切な人と過ごす時間を楽しく過ごすことができます。
もっと、もっとを追求し続けると、私たちは請求書のために働くことになります。
働いても働いてもお金が足りない、満たされない、忙しくて自分のしたいことができない、そんな生活になっていきます。
これこそが私がミニマリストを目指す理由なんですよね。
日々の請求書の支払いのために自分の食べたいもの、欲しいものを我慢する生活をやめたい。
労働に時間を割くのではなくて、子供たちと楽しい時間を過ごしたい。
家事や片付けに時間を取られるのではなく、読書や執筆、ピアノの練習、友人とおしゃべりをすることに時間を使いたい。
フランス人の暮らしは、そんな私の憧れの暮らしを体現しているのです。
だから、これからの私は買い物の時「これは私にとって必要か?」という問いを続けます。
そして本当に買わなければいけないのか、自分で作ることはできないのか、誰かに借りることはできないのかよく考えます。
自分が使いたいと思うモノにお金を使い、どうでもいい食事、どうでもいい雑貨にお金を使いません。
家族や周りの奴隷にならず、「私がしたいからする」という気持ちを大切にします。
周りがもっと持っているから持っていない私は不安だという気持ちよりも、私にはあれもある!これもある!私に必要なモノはすべてそろっている!という気持ちで、私はもう満たされていて平気だという気持ちを心の中にいっぱいにします。
いろんな気付きがあった今回の本、気になった方は読んでみてくださいね。
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