ミニマリスト

無料スポットを知り尽くせば小さな家で十分足りる

私は延べ床面積35坪の、この辺の住宅の平均よりも5坪小さい家を建てました。

同じ分譲地のお宅よりも総額が400~800万円くらい安く建てられました。

結果、少なく見積もっても400万円の節約です。

あえて小さい家に住む。

その選択のおかげで、がむしゃらに働くことから解放され、専業主婦として子供たちと、そして家事に向き合う時間をたくさん持つことができています。

最近思うのは、みんな家に多くを求めすぎなんじゃないかということです。

大きな家が欲しい、広いガレージが欲しい、何十畳もあるリビングが欲しい、広い浴室が欲しい、子供がのびのび遊べる広い庭が欲しい。

そのすべてを叶えようとなると、広い敷地と高額な資金が必要になります。

大きくて立派な家を建てたばっかりに、夫婦ともに働き、夜は疲れて家事を回すので手一杯、子供を怒ってばかりでイライラする。

家は家族が癒されくつろげる空間であるはずなのに、家人がちっとも家にいないのはなんだか本末転倒です。

我が家は新築当初太陽光発電も検討していましたが、予算が厳しいのでやめました。

同じ分譲地には15軒の家が建っていますが、そのほとんどが太陽光発電を屋根に載せています。

太陽光発電システムを載せてないのは、うちを入れて3軒だけ。

でも今は、周りに流されたり、太陽光発電を載せると売電ができてお得だというセールス文句にのらずによかったなと思います。

いくらお得だとしても、お金を返していくのは自分たちで、家を建てるハウスメーカーや工務店が払ってくれるわけではありません。

太陽光発電システムはタダでサービスで載せてもらったという友人もいますが、私たちのわからないところでちゃっかりその代金は上乗せされているはずです。

そうでないとハウスメーカーが潰れちゃいますからね。

私は太陽光発電システムをあきらめただけでは住宅ローンを返していく自信がなかったので、家の大きさを小さくしました。

あくまでも自分たちの払える値段が第一で、仕様はそれよりも優先順位を低く。

家を小さくしたことで結果的に購入した土地が余り、広い庭が手に入りました。

庭にシンボルツリーを植え、グランドカバーを植え、花壇や畑も私が作りました。

自分たちの力でできることは自分たちでDIYすることで、経費削減につながりました。

また自分たちの手で作る庭は、手間がかかってもそれはそれは楽しく可愛いものです。

四季折々の表情を見せてくれるグランドカバーのクラピア、春になると一斉に咲き誇る球根、夏はそよそよと風に揺れ日差しを遮ってくれるシンボルツリー、秋は木々の落ち葉を拾ってたい肥作り、冬はたくましく育つ大根を観察し、他のおうちとは比べ物にならないほど大きなかまくらを作り上げています。

家は風雨をしのげる屋根と壁があればそれで十分。

豪華な設備はなにも家に作らなくても、自治体のものを利用すればいいのです。

家の周りにはいくらでも無料で利用できるものがある

支払った税金を使って自治体が素晴らしいものを作ってくれているので、それを利用しない手はない!

書斎は図書館。

露天風呂は近所のスーパー銭湯。

広くてきれいな庭は公園。

スポーツジムは公共のスポーツ施設。

レジャーは自治体の無料体験。

そう思うと、途端に利用したくなります。

私は毎日お金をかけずに全力で遊んでいます。

別荘の庭で古典を読む私のひととき

今日は、図書館で借りた「あしながおじさん」を片手に近所の大きな公園に行って読書をしてきました。

自転車で15分のところにあるこの公園は、子供の遊具のほかにハイキングコースやミニ動物園まであり、広大な敷地に1日いても飽きないくらい刺激があります。

もちろんすべて無料で利用できます。

私はここを自分の別荘の庭と思っています。

塩むすびやひじきのおにぎりを持って、図書館で借りた古典を携えながら、ハイキングコースを歩きます。

途中足を止め、揺れる木々の葉の音を聞いたり、獣がでてきそうなカサカサと揺れる草に驚いたり、鳥を数えたりして遊びます。

手にはビニール袋を持ち、歩いている途中にプラゴミを見つけたら拾い、マイクロプラスチックの根源を絶ちます。

毎回ビニール袋半分くらいのゴミを拾って帰ります。

子供もいつも遊ばせてもらっている公園なので、同じような小さな子供が拾ったら困るようなガラスやたばこの吸い殻も拾います。

ハイキングコースを20分かけて歩いた後は、一番日が当たる暖かい場所で本を読みます。

広々とした緑の中で読みたくなるのは、デジタル文明が発達する前の少し昔の物語。

今回は「あしながおじさん」を読みました。

読んでいる時は私も綿のクラシカルなワンピースを着て、編み上げのショートブーツをはき、藤製のバスケットを持ち歩く女の子になりきっています。

世界の名作古典を読んでいると、お金に使われない、モノに振り回されない、人間本来の暮らしに気付かされます。

古典に出てくる登場人物はみな少ないモノで暮らし、一つのものを大切にお手入れしながら使っています。

そして、新しいものをプレゼントしてもらった時、自分のお金で買えた時、飛び上がるように喜んでいます。

人と人とのつながりが濃厚で、人生の楽しみはそばにいる人との会話なんだとハッとします。

 

図書館は私の書庫、私のエンターテイメント

本も図書館で借りれば、無料でどんな時代にもタイムスリップすることができるし、どんな職業にもなれます。

私の代わりに図書館司書が本を発注し、分類し、書架に並べて置いてくれます。

自分の手間をかけずに、大量の本を読める、管理できるなんて夢のようです。

普段はもっぱら自動車文庫を利用し、1か月かけて10冊の本を読みます。

それでも足りないときは図書館まで出向いたり、公民館の図書室で本を借ります。

膨大な本を見ていると、自分の知らない世界がまだまだあることに呆然とします。

挑戦していない名作もたくさんあって、いかに読書の時間を見つけ人生を終えるまでに読みきるか、それを想像してみたりします。

最近では、本も循環を意識しています。

いいと思った本はしばらくは手元に置いておきますが、何度も何度も繰り返し読み、自分の身となったと感じたら、次に読んでくれる人を探して譲ります。

図書館にない本だったら、寄贈して、いつでも公共の書斎から取りだせるようにします。

本を循環させると、いつまでも一つの考えに縛られずに、新しいものをインプットしていく循環に自分が乗れます。

手放してはまた買い、手放してはまた買っている本もあります。

 

私は小説は繰り返し読むことはないので、図書館で借りるのが一番理にかなっています。

お金だけではなく、分厚い単行本を仕舞っておくスペースも節約出来ます。

公共の施設をシェアすれば、自宅は体を休め、家族との幸せな時間を過ごすスペースがあればそれで十分ではないでしょうか?

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本当に必要な物を見極めれば、小さな家で十分

私は小さな家を建てることができて本当によかったと思っています。

あの時、5坪小さな図面を書いて提案してくれた営業マンには感謝です。

彼は自分の成績や会社の利益を重視せず、私たちに寄り添い、私たちが家を手放さずに暮らしていける方法を考えてくれました。

そのおかげで無理なく住宅ローンを払っています。

家にその設備は本当に必要でしょうか?

ないと暮らしていけないものでしょうか?

家は、雨風をしのげる屋根と壁、生きるために最重要の食を司る台所、風呂やトイレの水回り、家族が過ごせるスペースがあれば、それで十分なのでは?

大きな収納スペースを作って、家族が過ごすスペースが狭くなっているなんてことはありませんか?

モノと自分たちと、どちらが大切なんでしょうか?

すべてを自分たちで持たなくても、外で利用できるものは利用する、レンタルする、お友達とシェアする。

そうすることで、時間もスペースもお金も節約になります。

個人のそういった資産の節約になるだけではなく、資源の無駄遣い、ゴミ処理問題、大気汚染、環境汚染といった問題も緩和されます。

すべて自分たちで所有して解決しようと思わなくても、周りを見まわしてみるとそんなに頑張らなくていいことに気付きます。

外で利用できるものは利用して、本当に大切な人のために浮いたお金を使って喜ばせましょう。

 

ミニマリスト、ゼロ・ウェイストな暮らしを目指しています。

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ABOUT ME
つばき
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子供二人を持つ40代主婦です。 ゆるミニマリスト。 読書とハロプロをこよなく愛しています。