お金のこと

お金を無駄遣いしてしまうのは脳のせいだった?脳の仕組みを知って浪費を減らせ

こんにちは、つばきです。

2018年11月はお金を整える月間と題し、固定費の削減に取り組んだり、不要品をメルカリで売ったり、お金に関する本をたくさん読んで、実践しています。

今日は、私の「ご褒美が多く自分に甘い」お金の使い方についてです。

お金の使い方ってすごく個性が出ますよね?

例えば私の夫は自分のためにはお金を使うけど、他人のためにはお金を使わないいわゆるケチと呼ばれるタイプ。

小学生の息子はコツコツお金を貯め、いつか欲しいものを買うために日ごろは全くお金を使わないタイプ。

幼稚園の娘は欲しいと思ったものは即座に買い(主にガチャガチャ)、よく考えずにあるだけ使ってしまう宵越しの金は持たない江戸っ子タイプ。

そんな一家の家計を握り、家族を困らせないために日々奮闘している私は、普段は節約に励んでいるけど、頑張った後やお出かけ先だと財布の紐が緩くなるご褒美多めタイプです。

どういうことかというと、日ごろのスーパーでの買い物は底値を把握し、必要のないものは買わない徹底した節約をしていますが、電車に乗ってお出かけした、貯めたお金で遊園地に行ったとなると、ついつい財布の紐が緩くなり普段は絶対に買わないペットボトル飲料や高いフードコートを利用してしまいます。

また、家計からは1円もお給料を頂いていない(お小遣いのない)専業主婦なので、自分が子供の行事の準備を頑張ったり、PTA活動が忙しかったり、部屋の断捨離など目標達成した時は、自分へのご褒美と称し、今使っているものをもっとときめくものにアップデートしたり、スーパーで私の分だけまるごとバナナを買って一人堪能したり、カフェにモーニングに行ったりと、自分へのご褒美に甘くなります。

そして必ずお金を使ったことを後悔するんですよね。

まだあの財布使えるのに新しいのを買ってしまった。

モーニングのコーヒー400円あったら、お肉1パック買えたのにって。

自分の心を喜ばせる行為のはずなのに、その陰に必ず罪悪感が付きまとうんです。

こんな自分に甘々な私はいったいどうしたら浪費が減るんだろう?

そう思って読んだ本が「そのお金のムダづかい、やめられます」です。

お金のムダづかいは脳のしくみのせいだった?

よくある節約本やお金の貯め方をレクチャーする本とは違い、この本は脳の専門家が脳科学の分野からお金のムダづかいに迫った本です。

無駄遣いしちゃうのは、脳のしくみのせいなんだって

私のせいじゃなかった、よかった(笑)

だから先回りして脳のクセを理解して、日常生活に応用すれば、自分の脳に騙されずに賢い買い物ができるというわけです。

でも売る側にしてみれば、この脳のしくみを利用して「買わせよう」「必要だと思わせよう」と狙って広告を出したり、商品陳列をしているのです。

買う側の消費者はこのことに気付きもせず、売る側の思惑どおり買わされているんですよね。

タイプ別に色々なレクチャーが載っているのですが、今回は自分へのご褒美が多めな自分に甘いタイプの私に的を絞って迫っていきます。

買い物でストレス発散はドーパミンの仕業

ストレスが溜まるとつい買いすぎてしまう、頑張った自分にご褒美の買い物をしてしまう。

これらはドーパミンという物質が分泌されることで快感を感じるからです

例えば難しいクイズ問題が解けた時の「わかった!」と嬉しくなる気持ち、お酒を飲んで「楽しくて気持ちいい!」と思う気持ち、ギャンブルに勝って「やったー!」と思う気持ち。

衝動買いはこれらの快感と同類だそうです。

ちょうどウィンドウショッピングをしていてほしい形のコートを見つけた!やった!

メルカリで新品を安くお得に買えた!やった!

こんな高揚感から衝動買いしてしまうと、買う瞬間は楽しいのですが、家にその商品がやってくると「どうして買っちゃったんだろう」という後悔を感じるんですよね。

冷静に考えると似ているデザインのものを持っていた、本当はなくても困らないものだった。

それに気付いた時、その買い物を失敗とみなすのでひどく落ち込むのです。

このタイプの人への対策は、

ネットフリマ・ネットオークションを見ない

欲しいものを目にしたら自分が興奮していることに気付く

しばらく欲しいものをノートに書いたり、ネットのお気に入りに保存し、数日たっても欲しいかどうか考える

節約しているのにお金が貯まらないのは、なんとかなるだろうと思っているから

これはまさしく私のこと!

なんでこんなに節約しているのに残高が増えないんだろう?

なんでお給料日前になると「あれ?今月何にそんなにお金を使った?」って思うんだろう?

これは、「正常性バイアス」という「自分だけは大丈夫、なんとかなるだろう」という心理状態のせいでした。

例えば健康診断で高血圧が見つかったけど、大したことないだろうと思う。

火災報知器のベルが鳴り響いても「誤作動か何かだろう」と思って何もしない。

これが「正常性バイアス」です。

節約しているのにお金が貯まらない、家計簿をつけているのに毎月家計が苦しいのは、本当にお金を貯めたいと思っていないから( ;∀;)

「なんとか生活していけてるし、食べるものもあるしなんとかなるだろう」と思いこむことによって、家計の危険信号を知っていながら大したことないと流されてしまうんです。

だから「これくらい買っちゃっても大丈夫だろう。なんとかなるよね。」と身に余る買い物をしてしまいます。

はい・・・思い当たるふしがありすぎて文句の一つも出ません(笑)

このような人の対策は、

毎月いくら貯金をする!と目標を設定して、最初にお金を取り込んでしまう

突然の出費(病気、災害)や今後の出費(習い事、進学、車の買い換え)にいくらかかるか試算してみる

はい、肝に銘じます。

私の場合も強制貯金が効力を発揮するとわかっているので、最近では1万円札を崩すたびに財布の別ポケットに1000円札を移すという、1割貯金を実践しています。

だんだんお財布が太っていくので、見ているだけで「こんなに貯められた!」とモチベーションが高くなるのと、「私にはいざとなったら使えるお金がある」という安心感から、財布に500円しか入れずにお散歩できるようになりました。

リア充を見ていると自分も同じように買いたい、やりたいと思ってしまう

ついつい人は周りに流されてしまう生き物。

夏休みになれば家族旅行の計画を立てる。

インスタでみんなが買っているおしゃれな100円ショップのグッズやしまむらの商品を買う。

テーマパークに行ったと聞けば、うちも負けじとテーマパークに行く。

友達がブランドバッグを買い換えたから、私も新しいバッグが欲しいな。

隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので、他人が持っているもの、行った場所はキラキラ輝いて見えます。

インスタやツイッターによって自己顕示欲をアピールできるようになり、「私ってすごいでしょ」「私っておしゃれでしょ」「いいもの使ってるでしょ」と一般人でも褒められたり、すごい!と言ってもらえる機会が増えました。

それと同時に周りの人のリア充ぶりが苦しくなってくるのも事実。

これを持っていない私ってダサいとか、旅行に行けない私って貧乏とか、彼氏のいない私って干物女とか、自分は自分らしくあればいいのに他人と比較して落ち込んでしまうことってありますよね。

たとえ同じバッグを手に入れたとしても、あこがれのその人になれるわけではありません。

金子みすずの「みんなちがってみんないい」を合言葉に自分軸でお金を使いましょう。

「このバッグを持っていたらみんなにどう思われるかな?」と思った時点で、冷静になりましょうね。

このタイプの対策は、

SNSを頻繁に見ない

「これを持つとどう思われる?」と考えたら買うのをやめる

ここでやめたらもったいないとずるずる契約していませんか?

雑誌や漫画を定期購読している。

amazonプライムやamazon unlimitedを利用しているが、利用するのは月数回だ。

おもしろくない映画やDVD、テレビ番組をおもしろくないのに最後まで見てしまう。

この心理にあるのは、「やめたらもったいないから」。

ここまで続けてきたのに今やめたらもったいない。

月に数回しか使わないけど、たまには必要だから、必要な時を考えたらやめられない。

本当にそうでしょうか?

もし映画館で1800円を払って映画を見る場合、最初の30分でもう興味が湧かずつまらないなと感じます。

もったいないと思う人は最後まで映画を見続け、2時間の時間を犠牲にします。

ネガティブな感情を抱くものをキッパリやめられる人は、30分と1800円を犠牲にしたけれど、残りの2時間は有意義に過ごせます。

映画のチケットを買った時点で、1800円は戻ってきません。

どちらのほうがもったいないでしょうか?

「これ、もう微妙なんだよね」と思った時点でキッパリとやめましょう。

もしそれが月500円の出費がかかるものだったら、1年で6000円、5年で30000円の費用が浮きます。

週末しか使わない車をずっと持ち続けるより、車を売り、公共交通機関とタクシーで移動するほうが長い目で見るとかなり節約できます。

このタイプの対策は、

損切りする勇気を持つ

自分のネガティブな感情を素直に聞き入れ、すぐに行動に移す

脳のしくみを知り、自分軸で考えてお金を使うことが大事

いかがだったでしょうか?

他にもラテマネーやポイントカード貧乏、無料スタンプばかり使う人、商品よりもセールスマンを重視する人、限定商品に弱い人、テレビショッピングが大好きな人など、身近にいそうな人がたくさん取り上げられています。

私はこの本を読んで、いかに自分が広告やセールス文句に踊らされているか痛感しました

よくよく考えてみると、生活に絶対に必要なモノは食品、衣類、住環境、それに付随する器具しかないはずです。

それなのに、「あったらいいな」「便利そう」「みんなが持っているから」という理由で買い求めたものがたくさん溢れています。

ミニマリストを目指す私ですら、不用品を捨てたり譲ったり、売ったりしているのにどうしてこんなに途切れずに出てくるんだろう?と思います。

それは私たちが自分たちの気付かない無意識のレベルで、買うように誘導されているからでした。

自分の脳のクセを知って、冷静に買い物ができるようになれば、無駄遣いせずに済みますね。

「そのお金のムダづかい、やめられます」

菅原 道仁

文響社

単行本

247p

 

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ABOUT ME
つばき
つばき
子供二人を持つ40代主婦です。 ゆるミニマリスト。 読書とハロプロをこよなく愛しています。