こんにちは、つばきです。
私には小学2年生の息子がいます。
赤ちゃんの頃から育てにくさを感じていて、特に怒りの沸点が低く癇癪がひどいこと、頑固でマイルールが譲れないことから、発達障害を疑っていました。
今は障害とまではいかないけれど、グレーゾーンもしくは短気な性格なのかな?と思います。
頑固、かんしゃくに加え、頭の中が散らかっていること、整理整頓が苦手、自分のことばかり話すおしゃべりも気になります。
先日、スクールカウンセラーの先生にかんしゃくが激しい息子のことを相談してから、とても心が軽くなりました。
次の相談は2学期に入った頃を予定しています。
それまで時間があるし、家で子供を見るのはやっぱり私。
特に周りについていこうと頑張っている学校と比べ、家では甘えがでるのかちょっとしたことですぐに怒ったり、物に当たったり、病院で取り乱したりと毎日息子を中心に回っている、と感じます。
その日の家族の一日は、息子のご機嫌によると言っても過言ではありません。
そこで、少しでも家族が笑顔で過ごせるよう、私自身もアンガーマネジメントや発達障害に関する本を読んで勉強しています。
そんな中、子育て本の上位ランキングに入っていた「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」という本が気になったので、早速購入して読みました。
目次
発達障害&グレーゾーンの3人のお子さんを育てる楽々かあさん
楽々かあさんこと大場美鈴さんの「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」です。
表紙の
毎日怒りっぱなし
話を聞いていない
登校・登園しぶり
宿題に取り組めない
育児に自信が持てない
というチェック項目がグサグサと刺さります。
ちなみに、息子に関しては「登校・登園しぶり」以外すべて当てはまります(笑)
まあ、基本男の子ってみんなそうだよね~と思っていたんですが、まさかほかの子は違うの!?(笑)
でも息子の友達が「一緒に宿題やろう」と言って遊びに来た時、うちの息子だけ宿題に全然取り組まないんです。
他の子はさっさと終わらせてゲームを始めてるのに、うちの息子まだプリントに名前しか書いてないし!!
最近は本当に宿題への取り組みが課題で、毎日宿題をいつやるのかについて怒ってばかりだったので、この本になにかヒントがあるかも、と急いで読み進めました。
楽々かあさんの子供たちは全員発達障害&グレーゾーン
著者の楽々かあさんは、facebookで発達障害の子供の支援ツールを公開し、話題になった人物です。
長男さんがASD(自閉症スペクトラム)+LD(学習障害)+ADHD(注意欠如多動症)。
次男さんがASDのグレーゾーン。
長女さんが未診断、やや感覚過敏の傾向。
長男さんが幼稚園児のころ、ほかのお母さんのようにできたらほめようと思っていたら、できることがなくほめることすらできなくて怒ってばかりだったそうです。
普通の子育てができず悩んだとき、夫から「俺も小さいときこうだったかも」という発言があり、そこから独学で発達障害について勉強したといいます。
そこから失敗を未然に防ぐための対策や準備、声掛け、リスト化、学習カードの作成などわが子にあった支援方法を生み出し、その方法をfacebookで公開されました。
その手作り支援ツールが本当に愛に溢れているんです。
私も怒ってばかりいないで「一緒に」取り組めるように準備をしたり応援すればよかったんだ、もっと早く気づけばよかったと早速後悔から始まりました。
発達障害は、得意なことと苦手なことの差が大きい子
まず、発達障害の捉え方にも愛がありました。
発達障害というとやはり「障害」という部分が引っかかります。
わが子は普通じゃないんだ!という気づきは、やはりどんな親であってもショックで受け入れるには時間がかかります。
私の息子は病院での診断は未診断ですし、スクールカウンセラーの先生に相談しても療育や特別支援学級などは必要なし、怒りのコントロールを覚えれば普通の生活が送れると言われていて、学校では特に目立ったトラブルはなく、どちらかと言えば同じクラスの子にいたずらされる被害者です。
それでも親としては気になる点がたくさんあり、
急な予定変更を受け付けない
先の見通しの立たないことが苦手(歯医者など)
偏食、同じものばかり好んで変化が苦手
一人でも別に平気
マイルールに対するこだわりが強い
などといった点があります。
でも、楽々かあさんのように「得意なことと苦手なことの差が大きい子」ととらえると、
息子は、電車・数字・創作はものすごく得意だが、ころころ変化するものは苦手な子となります。
なんだかうちの子が天才のように思えてきます(笑)
こんな風にポジティブにマインドチェンジすると、ダメな部分と思っているところよりも立派な個性が際立ってきます。
この本にはそんなマインドチェンジの方法もたくさん載っています。
例えば偏食の多い子は個食はいいけど孤食はだめ、とか、学校に行って帰ってくるだけで100点とか。
私も周りの子と自分の子を比べてしまって、その結果自分の心も息子の心も傷つけていたと気づきました。
過去の息子と今の息子とを比べて、できるようになったことは褒めていこう!と思います。
苦手な家庭学習の宿題の方法をマインドチェンジで変えました
1.自主学習が苦手な理由
息子が特に苦手としている宿題が、「自主的に毎日1ページ何かを勉強しましょう」というノートの課題です。
1ページだったら何を書いても良く、計算問題、漢字の書き取り、本を写す、植物の観察、地図、お手伝いの感想、絵日記など、自分で何をするか考えて取り組みます。
これが、「何をしたらいいのかわからない」、「自分で全部書くのは大変で面倒くさい」と感じているようでした。
それでも1年生の時は簡単な計算問題や漢字の練習をしていました。
2年生になってノートのマス目が細かいものになり、それが「たくさん書かなくてはいけない」というプレッシャーになったようです。
私もその宿題をさせるのが毎日大変で、一日のうちに何度も何度も怒っていました。
息子は何をしたらいいのかわからないしめんどくさいから、なかなか手がつけられません。
毎日夜9時を過ぎると焦ってやり始めるという生活で、9時に寝かせたい私は「また9時に寝かせられなかった」という失敗ダメージから、ますます怒っていました。
でもこの本を読んでマインドチェンジしました。
2.私のマインドチェンジ
私の中の、
宿題は一人でやりきらなければならない
帰ってきてすぐやらなければならない
意味のある学習内容でないといけない
というマインドを改めて、
できないなら親が手伝えばいい
しっかり遊んでから宿題をしてもいい
簡単でもとにかく1ページやったという事実を誉める
というようにシフトチェンジしました。
3.下の学年、幼児用ドリルでハードルを下げる
今は市販の家庭学習用の問題集(小学1年生という雑誌についてくる付録のドラゼミです)を活用しています。
この問題集を週末にやり貯めておき、平日はカッターでページを切り落としたものをノートに貼るだけ、というやり方にしました。
同じように「学校で時間が余ったらやるプリント」で半分以上やってあるものなど、あと数問すれば終わるような
プリントを貼ってハードルを低くしてやります。
息子が簡単だと感じるように、あえて下の学年のものをさせたりもします。
息子は自分のことばかり考えていて周りの状況や人の感情を読み取るのが苦手だと感じるので、七田式の「そうぞう」という5歳児用のドリルを買いました。
形を使って絵を描く、物語を作るといった問題のほかに、妹のために順番を変わってあげる場面、花瓶を割ってしまった場面でどんなふうに言えばいいか想像して書かせる問題があります。
この問題の解答を読むことで頭では理解しているのか、それとも本当に感情を読み取れていないのかが明確になりました。
4.明日の準備も苦手な理由
翌日のランドセルの準備もまだまだ苦手で、一緒に確認してほしいと言うので一緒に付き合っています。
周りの子は1年生の1学期には自分で用意しているので、私は息子の自立につながらないから、とあえて突き放して自分で用意させていました。
でも自分で用意しな!と毎日怒ってばかりで、どうして一緒にやってほしいのかその理由まで考えていませんでした。
どうも息子は学校で怒られたくなくて絶対に失敗したくないという理由から、忘れ物のチェックが厳しくなっているようです。
臨機応変に対応することが難しく、恥ずかしくてお友だちに貸してと言えないタイプだと考えてみると、親にチェックしてもらわないと気がすまないというのも納得です。
そこで、夜9時より前に明日の用意をしている時は時間割を読み上げるなど、一緒にやるようにしました。
夜9時を過ぎてもやり始めない場合は、母業は営業終了のため一人でやるように伝えました。
9時を過ぎたから自分でやらなくちゃいけない、とあきらめの気持ちがついているようですし、夫がいれば夫に甘えて手伝ってもらったりと、自分の頭でどうすればいいか考えているようです。
1年前よりできることは増えている
早生まれ、体も一番小さい、運動も一番できない、おまけに発達も凸凹となれば、彼は毎日他の子と自分を比べて出来ないことでショックを受けているのかもしれません。
そう思うと毎日頑張って学校にいってるんだから、お母さんが少しくらい手伝ってやってもいいよねっていう気持ちになります。
去年の息子より今の息子の方ができることが増えている。
それは紛れもない事実です。
だから、周りの子と比べずに温かく個性を伸ばしいていけるような怒らず支援していく育児がしたいなと、この本を読んでそう思いました。
もし私と同じように自分の子供が発達障害かもしれないと悩んでいるお母さんがいたら絶対におすすめしたい本です。
そして学校や市の発達障害窓口に相談してみてほしいなと思います。
「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」
大場美鈴(楽々かあさん)
2016年1月 初版発行
単行本
303p
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発達障害ではないけど育てにくさを感じる。HSC(ひといちばい敏感な子)は知っていますか?
息子もこちらのタイプかもしれないと思うようになりました。
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