子どものこと

母が変われば子供が変わる「怒らない子育て」を実践する4つのポイント

こんにちは、つばきです。

私の小学生になる息子はマイルールが多く、少しでもルールを外れるとすぐに怒ります。

毎日のようにドアをバンバンし、壊され、そのうち家も穴でボロボロになるのでは?と思うほどです。

ママ友に相談しても「男の子はみんなそう」とか「元気でいいじゃない」「どこもそうよ」なんて無責任なことを言われるのですが、他の子とはちょっと違う。

あまりにもかんしゃくがひどく、小さい頃から育てにくさを感じてきたので、今はそのもやもやをスクールカウンセラーの先生に相談しています。

さて、そんな息子と毎日真剣に向き合っているので、私もついつい怒ってしまいます。

怒らない日はないんじゃないか、と思うほど。

怒りすぎて子供の自己肯定感が低くなっていると感じたため、この日常をどうにか解決したいとすがる思いで読んだ本があります。

それが、「マンガでよくわかる 子どもが変わる怒らない子育て [ 嶋津良智 ]」です。

 

マンガでよくわかる 子供が変わる怒らない子育て

島津良智 著 松浦はこ 漫画

フォレスト出版 1300円+税

2017年初版

 

 

マンガと文章による解説が交互に出てくるので、本が苦手なお母さんでもスラスラと最後まで読めます。

主人公は小学生の男の子を育てるお母さん。

このお母さんの目線を通して物語が進んでいくので共感しまくりなんです。

例えば

「こぼさないように注意してね」と言ったそばから子供がジュースをこぼし怒る場面。

同じことを子供の友達がしても怒らずに注意で済むという場面。

提出期限ぎりぎりの当日の朝になってプリントを出してくる場面。

朝からテレビをぼーっと見て用意が遅れ慌てて朝送り出す場面。

どの場面もみなさん思い当たるふしがあるのでは?

これらを具体的にどんなふうに考え、行動すれば子供を怒らずに済むかということが詳しく解説されていて、その日から実践できることがたくさん紹介されていました。

その中から私がこれだけはやろうと心に決めて実践していることを紹介します。

1.怒りのほかに自分に隠れている感情は何かを考える

私は急いでいる時に子供がもたもた準備をしているとイライラしてきます。

それは「自分はもう準備ができているのに、他人が足を引っ張って遅刻し、他人からの評価が下がることは絶対に嫌だ」と考えているからです。

だからいつもプチ遅刻を当然としている夫にもいつも腹が立っています。

他にも

「子供が宿題を後回しにしたせいで、寝かしつけに絵本の読み聞かせをしている娘の横で、息子が大声で音読を始めること」

「宿題を後回しにしたせいで、夜9時半を過ぎても宿題に付き合わされること」

「夕飯の支度をしている忙しい時間帯に兄弟げんかが始まり、息子が娘の物を投げた時」

などもイライラがピークに達します。

それは、単にその出来事が私をイラつかせているのではなく、その背景があるからです。

例えば宿題を後回しにしたせいで被る私への被害(娘に静かに読み聞かせをしてあげられない、子供が寝た後の私の自由時間が減る)が大きくなることが、息子へのイライラの本当の原因です。

「私のしたいことを息子に邪魔される」ということが怒りへ向かわせるのです

夕食の支度のときの兄弟げんかだって、こっちは忙しく夕飯を作っているのにこれ以上夕飯を作るのを遅らせないでよ!という感情が湧いてくるので、怒りにつながっているんです。

これは子供から私への被害だけではありません。

家計が厳しくて使えるお金が少ないと、何の罪もない子供に「もっと物を大事にしなさい!この消しゴムだってお金を出して買っているのよ!」と怒ります。

この時の本当の原因は、「家計の苦しさ、お金のなさから満足な生活をしていない。私は自分の欲しいものも買えないし、お小遣いだって1円ももらえていない。きれいに着飾る最低限の服と美容も我慢しているのに。」という私の欲求不満の気持ちです。

夫が家庭のことに無関心で、私が一人で家事育児とバタバタやっているのにソファに座ってスマホゲームをしていると、夫へのイライラが募り、それを「早く用意しなさいよ!」ともたもたしている子供に怒りをぶつけることもあります。

この時の本当の怒りの原因は、「夫が子供に目線も合わせず自分のしたいことだけをのんきにやっていて、私は自分の時間を犠牲にして自分のことを後回しにしてやっているのに、この人は自分のことだけを考えている」という夫への絶望、呆れ、無責任さから来ています。

本来なら子供は無関係のはずなんです。

でも夫に怒りをぶつけて夫がモノを投げたりしてキレられるのが怖いので、私より立場の低い子供にそのイライラをぶつけてしまうのです。

この根本にある自分の気持ちを第一感情、怒りは第二感情といいます。

子供を怒りたくなったら、怒りは本当に第一感情なのか、それよりも自分の心の満たされていない部分がないだろうかと考えてみます。

そうすると、大抵は自分の心の満たされなさが原因の場合がほとんどです。

私の場合、私の苦労を誰もわかってくれない、私はこんなに自分を犠牲にして我慢し頑張っているのに誰もわかってくれない、という「私の頑張りを誰か認めてほしい」という承認欲求が怒りを通して放出されているのです。

 

2.怒らずに済むように環境を整える

マンガの中でハッとさせられた言葉があります。

それは、「人の性格と過去はコントロールできない。けれどこれからのことはコントロールできるわ。」というセリフです。

そのためには環境を整えることだと言っています。

親がやらせたい、子供を思い通りに動かしたいという気持ちが裏切られたとき、それが怒りとなります。

例えば、宿題を早く終わらせてほしいのにやらない、片づけをしてほしいのにやらない、他の子はスポーツができるのに自分の子はできない、など。

「できない」にフォーカスするとつらくなります。

できない、やらないのなら、できるように、やれるように環境を整えてあげればいいのです。

6時までに宿題を終えるというのが難しいなら、「5分で5問解く」と課題を小さく設定する。

習い事の日は忙しくて帰宅後のスケジュールが延び延びになっていらいらするなら、夕飯は子供が帰ってくる前に作ってしまう、習い事の日はレトルトや冷凍食品を利用する。

プリントを決まった箱に入れるように、いつもランドセルを置くところに箱を置いておく。

宿題があるのにゲームばかりして一向に始めないときは「あと何分したら宿題する?」と子供に聞いて約束させる。

最近読んだ習慣の本によると、トリガーをしかけたりスイッチとなる行動を設けるのも有効だと思います。

うちの場合だと、私が夕飯の支度を始めたら子供は宿題、夕飯が終わったらピアノのイスに座るというのがその例です。

夕飯の支度を始めたら宿題というトリガーはまだ習慣になっていません。

夕飯を食べたらピアノのイスに座るというのは習慣として定着してきました。

「ピアノのイスに座るだけでいいよ」と言っているのですが、やっぱりピアノを弾きたい気持ちが沸き上がってくるようで、毎日1分でもいいからピアノに触るということが続けられています。

このトリガーは私も実践していて、私は夕飯を食べたらピアノのイスに座り練習曲を1回通して弾くというのを習慣にしています。

この方法で「エリーゼのために」「モーツァルトのピアノソナタ」が弾けるようになり、今はあこがれだった「トルコ行進曲」を練習するまでになりました。

私が弾いていると闘争心が燃えるのか息子が奪うようにピアノの練習をしてくれます。

これで「ピアノの練習をしなさい」と口うるさく注意することはなくなりました。

「人の性格と過去はコントロールできない。けれどこれからのことはコントロールできるわ」

この言葉は夫に対しても覚えておきたい言葉ですね(笑)

家事育児に全く参加してくれない、いつもスマホゲームばかりしているということは変えられないので、環境を整えて育児に巻き込んでいけるように私が変わらないといけないんですね。

3.20年後どんな大人になってほしいかを考える

子育てをしていると、今この目の前の状況だけでいっぱいいっぱいで、その周りのこと、これからのことを考える余裕がありません。

でも少し先に目線をやり、「この子にどんな大人になってほしいか」を考えることでそれは今直さなければいけないことなのか、少し遅れてもいいと思えることはないのか、考えるきっかけになります。

そしてそれを子供に伝えるのです。

例えば私は息子が小さなことですぐに腹を立てモノに当たり散らしたり大声で叫ぶことが、一番の怒りポイントです。

そうされることでイライラするのは、「怒りを放出してばかりいると人が寄り付かなくなってしまい、友達や信頼できる人が作りにくくなる」ということを子供がわかっていないからです。

だからこういう場面に遭遇した時に、「お母さんはこう思うよ」と自分がどう思っているかを我慢せずに伝えることが大切なんだとこの本を読んで知りました。

「怒らない子育て」ではありますが、時には怒らなければいけない場面があります。

何もかも怒らないを目指すのではなく、人として間違っていること、人様に迷惑をかけた時などは親としてしっかりどうして怒るのかを本気で伝えないと、子供には伝わらないのです。

私が息子にどんな大人になってほしいかを考えた時、そこには「いつも笑顔で自分の好きなことを思いきり楽しんでいる姿」がありました。

嫌なことを人に言われるままやらされる人生ではなく、無数の選択肢から自分の好きなモノを選び取る力を持った人、いつも笑顔で幸せな人生を送っていてほしい、と思いました。

そのために必要なことと必要ないことを考えると、自分の感情を素直に表現できる部分は怒りという形ではなく幸せや喜びを表現できるように変換してやればいいこと。

ほかの子よりダントツに苦手なスポーツ全般は特に必要性はないと思いました。

いつもマラソン大会や徒競走ではビリの息子ですが、途中であきらめたり投げだしたりすることはありません。

仮病を使って試合放棄をすることはありません。

苦手だけど最後まで走りきる姿は、それだけでも立派だと思うようになりました。

これだけでも「他の子と比べてできないから恥ずかしい、ちゃんとやってよ」という怒りポイントはなくなりました。

4.自分の心を満たす大切さ

自己啓発の本でも、育児本でもたどり着くのはやはりここ。

自分の心を満たしてあげることです

自分の心に余裕があれば自然と子育てにも余裕ができます。

自分の心の声に耳を傾けることで、怒りに向かわせていた第一感情が解消し、怒る頻度も少なくなります。

私も心に余裕がないなと感じたら、公園に行ってハイキングを楽しんだり、読書をしたり、近所の喫茶店でモーニングを食べたり、一人カラオケに行ったりして、自分のやりたいことをやります。

それだけで本当に心の疲れが取れて、子どもにも優しくなれるんです。

専業主婦は自分で稼いでいないからお金を使う資格がないと追い込まれていると思います。

私もそうです。

私の仕事は家事育児なんだから全部一人で解決しなきゃいけない、1円も稼いでないから家計のお金を使う資格なんかない。

そんな風に思っていたころは、本当にワンオペ育児がつらくて辛くて(今もワンオペ育児ですが)、子供と一緒に泣いていました。

実家も遠く少し子供と離れたくてもそれが物理的に叶わない状況で、何をするにもどこに行くにも子ども優先で、自分のために使えるお金どころか時間すら持てませんでした。

転機は、下の子を出産し、なれない二人育児の頃。

上の子が幼稚園に入園するまでの、魔の二歳児と新生児期の頃が人生最強の苦難だったと思います。

私は育てにくいと感じていた息子を週に3回一時保育に預け、下の子と二人きりの時間を持つようにしました。

それだけで本当に心が救われたんです。

お金を払って、自分の寝る時間を確保し、抱っこひもの中で寝ている娘を連れて一人で買い物。

買い物といってもスーパーで食料品を買うだけで自分の洋服などは買えないのですが、それでも上の子のかんしゃくに振り回されずに買い物ができるだけでもストレス解消になりました。

一時保育の息子を迎えに行くと、息子もお友達や先生と思い切り体を動かして遊ぶことで充実した日を送れているようでした。

お金を払って、自分の心に余裕を作ることがこんなにも家族円満につながるなんて!

それからは自分の気持ちを我慢しないようにしています。

イライラが募って周りに当たり散らしていると感じたら、自分の心の声を聴き、解消するように努める。

それが自分の心を満たす大切さです。

お金を使わなくても、私のように公園を散歩したり、図書館の本を読めば、無料で心を満たすことができます。

絵が好きな人だったら絵を書いてみる、文章が得意な人ならブログを書く、写真が好きな人ならインスタと、無料で好きなことと繋がれる時代です。

人に尽くすばかりでなく、自分のためにお金と時間を使うことも許してあげたいと思います。

 

この本の最後は、パパに向けた言葉、夫婦でどんな風に子供と向き合っていくかについても書かれています。

私はママよりも、パパに読んでほしいと思います。

ママがどうしていつも不機嫌なのか、どうして子供がママとパパとでは態度が違うのか、そのヒントも書かれています。

私も夫にぜひ読んでもらいたのですが、スマホに夢中で本を1冊も読まないうちの夫は無理でしょうね。

人はコントロールできない(笑)

この本の内容を私が実践し、言葉や背中で夫に伝えていこうと思います。

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ABOUT ME
つばき
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子供二人を持つ40代主婦です。 ゆるミニマリスト。 読書とハロプロをこよなく愛しています。