こんにちは、つばきです。
ミニマリストの本といえば?という質問があれば真っ先に名前が挙がるのが、ドミニック・ローホーです。
日本のミニマリストにも大きな影響を与えている彼女。
私も何冊も本を読んでいます。
今回読んだ「シンプルに生きる モノを持たない暮らし」も不要なものを捨てる原動力になる本だったので紹介します。
目次
ドミニック・ローホーとは?
ドミニック・ローホーはフランス人です。
世界各国を旅し、殊更日本の禅の思想に傾倒しています。
最小限のものしか持たない古き良き日本の生活スタイルを愛し、実践しています。
パリのアパートメントはまるで魔女の宅急便のような屋根裏部屋で、必要最低限のものだけで暮らしています。
現在彼女は京都とパリを行き来しており、どちらの部屋もモノが少なく無駄なものはありません。
「シンプルに生きる モノを持たない暮らし」
「シンプルに生きる モノを持たない暮らし」は2011年に発行された本です。
生きていくには本当に少しのモノしか必要ないと気づいたローホーが、大量消費社会の危険性に警鐘をならし、消費社会の貪欲な呪縛から解放されるためのメソッドとして、モノを持たない生活を提案しています。
|
ミニマムに暮らすコツ、モノを手放す方法などたくさんの本を執筆しています。
では具体的に私が特に心惹かれた点を4点挙げて紹介します。
モノを減らすことで自分の時間ができる
大量のモノを消費する生活をやめ、家の中のがらくたを減らすことで、自分の時間を持つことができるようになります。
モノを管理する時間がなくなることで、自分の心と体に向かい合う時間が生まれて精神面が充実し、幸せだと感じる場面が増えます。
私たちはたくさんのモノに囲まれて生活していますが、そのどれもが私たちを幸せにしてくれているんでしょうか?
たくさんモノを持つことがいいことだという物質的な豊かさは、マスメディアの刷り込みです。
あれを持っていないからかわいそう、あれを持っていないと流行に乗り遅れる。
本当にそうでしょうか?
モノがたくさんあるために掃除、片付けに多くのエネルギーが使われているはずです。
それなのにまだモノを増やすんでしょうか?
現在進行形で私はモノを減らすことを頑張っています。
今頑張ることで未来の自分が自分の時間を得られるようにと思い、今はモノをに少しずつ減らしています。
ミニマリストになりなさい
ローホーは2011年の時点でミニマリストになりなさいと言っています。
2011年というと日本では東日本大震災が起こった年。
たくさんのモノを所有していてもモノが幸せにしてくれるわけではない。
むしろモノに殺されることもある、ということに多くの日本人が気付いた年でもあります。
例えば、「わたしのうちにはなんにもない。」のゆるりまいさん、「お金とモノに支配されない暮らし方」のリムベアーさんなど、東日本大震災で被災してモノを減らしミニマリストになった方もいます。
リムベアーさんの本の紹介記事はこちら↓
[kanren id=”2331″]
まだミニマリストという言葉も浸透していなかったときに、彼女は「ミニマリストになりなさい」と言っているんですよね。
まず、モノや家具などを最大限に処分し、それから他の問題に取り組むようにとすすめています。
処分しなければという思いから解放され、決断は直感的になり、装いはエレガントに、住まいはより快適になり、手帳の予定も減っていきます。
モノに対してこんな問いかけをしてみましょう。
私の生活を複雑にしているのは何?
それにはやるだけの価値があるの?
私はどのようなときが一番幸せ?
持つことは在ることよりも重要?
実際にどれくらい少ない荷物で私は満足できるの?
おのずと手放すものがわかるはずです。
家は自分の安らぎの隠れ家
残念ながら、現在の私たちはモノを支配しているのではなくその逆で、モノが私たちを支配しています。
モノのためにお金を使い、時間を使い、体力を使っています。
重い荷物を背負って長く歩くこと、泳ぐことは誰もできません。
特に家は自分の体を休めるため、守るための場所です。
エネルギーやバイタリティー、インスピレーションをもたらしてくれるはずの家が散らかっていたら、精神に大きな影響を与えます。
昔の日本は小さな住まいでありながら、モノをほとんど持っていなかったのですべてを押し入れにしまい、空間を最大限に使うことができていました。
またある調査ではモンゴルの遊牧民の所持品は一人300個しかないのに対し、日本人は6000個だったそうです。
自分の安らぎの隠れ家である家をモノで溢れさせていては、自分自身を大切にしていないことと同じことです。
お金を自分の奴隷にする
ミニマリストの多くが語る、部屋の状態とお金のリンク。
やはりお金を貯めるには部屋がすっきりしている必要があるのですね。
ローホーも「お金を自分の奴隷にする」ことを提案しています。
私たちは日々請求書の支払いにおびえ、次々とやってくる請求書のために仕事をし続けています。
お金のために働き、お金のために時間と体力を消耗する。
これは立派なお金の奴隷です。
たいして必要ないもの、短期間しか使わないものにお金を払い、この小さな浪費の積み重ねが大きな出費につながっています。
本当に必要な出費かどうかを見極め、質素な暮らしをし、自分の収入を上回るような出費をしないことです。
自分の体の健康を願って食事に気を使うように、モノに対しても自己管理をしっかりしましょう。
ミニマリスト初心者が取り入れやすい精神がいっぱい
ミニマリストというと極限状態でストイックに頑張る人というイメージがありますが、この本は読んでいて私も取り入れたい、こんな暮らしをしたいと思わせてくれる入門書のような本でした。
しかし物事の本質はしっかりと捉えていて、常にこの問いを投げかけています。
「自分はどんなふうに生きたいか?」
この疑問に自分なりの回答を出すための手段として、シンプルに生きることを提案しています。
それは昔はどの国でも営まれていたモノへの愛情、動物への愛情、家への愛情、食べ物への愛情、そして家族への愛情に満ち溢れた人間の姿だと思います。
アルプスの少女ハイジ、大草原の小さな家など、現代の私たちからすると憧れのライフスタイルも、昔はそれが当たり前だったんですよね。
私たちは大量消費時代を生きていて、人の目を気にしながら生きています。
みんなが持っているから買おう、みんながこうするから私もしよう。
ここには自分を主人公にした物語はありません。
人はどうしようが構わず、自分はどんな風に行きたいかに焦点を当てて、その生き方を全うするための努力をすれば、おのずと必要のないものは減っていくと思うのです。
この本を読んで、私はもっともっと日本の昔の生活のことを知りたいなと思いました。
茶道、生け花、禅、江戸時代の町民の暮らし、江戸時代のリサイクルシステム。
そぎ落とされた美がそこにあると思います。
どうしてその素晴らしい文化を手放してしまったのかということも。
日本の伝統的なものを取り入れることで、さらにミニマムな生活を実現できる気がします。
この本に登場したパワーワード「だらしなさの代償」について取り上げた記事です。
私が2018年に犯しただらしなさの代償について恥ずかしながらまとめました。
[kanren id=”1797″]
ドミニック・ローホーの他の著書に関する記事はこちら↓
こちらもミニマリズムを勉強するのに良い本です。
[kanren id=”2749″]
ミニマリスト、ゴミを出さないゼロ・ウェイストな暮らしを目指しています(^^♪
応援クリックありがとうございます!