私は以前、お金を使わないチャレンジというものをしました。
ちょうどその時、マキさんの本を読み、マキさんがスーパーでの買い物をやめて生協で食材を取り寄せることで時間の節約をしていることを知りました。
私もスーパーにわざわざ行くのをやめて、すべて家で完結するようにしてみようと思い立ち、1ヶ月間食材をすべて生協で賄っていたことがあります。
そして、1ヶ月やってみた結果、食費が大幅に赤字になり、冷蔵庫は食べきれずに残った食材だらけになりました。
生協を利用することで節約になる家庭もあれば、私のように赤字になる場合もあります。
どうして私は節約できず赤字になってしまったのか?
この記事では、私が生協に感じたデメリットと赤字になってしまった理由を紹介します。
目次
生協に加入した理由
私は第二子妊娠をきっかけに生協に入りました。
それまでは週末になると夫に車を出してもらって1週間まとめ買いをするというスタイルでした。
週の途中で足りなくなったものは、こどもと散歩がてらにスーパーに行き買い足していました。
週1万円を予算とし、まとめ買いで7000円分の買い物、残ったお金でちょこちょこ買いや日用品を購入していました。
第二子を妊娠すると、自分の体がつわりで辛いのとイヤイヤ期の2歳児の相手でいっぱいいっぱいになり、少しでも体を休めたい一心から生協を始めました。
その後現在に至るまで、メインの買い物はスーパー、フライ、魚料理、近所のスーパーでは売っていない珍しいものは生協と、使い分けて利用しています。
スーパーへの買い物をやめて時間の節約を試みる
私が1ヶ月間生協のみで食材の買い物をしてみた理由は、シンプルライフ研究家のマキさんの本を読んだ影響です。
マキさんの「マキ流やめていい家事」という本の中で、「スーパーへの買い物をやめる」という項目がありました。
この本の中で、スーパーへ行かずに食材の買い物を生協で済ませるのは、
スーパーへ買い物に行くのをやめて自分の時間を作れる
予算を守って買い物ができる
体や環境に良い新鮮な食材を届けてもらえる
というのが主な理由でした。
私も生協を利用していて、生協で取り扱っている食材は地元産や国産のものが多いこと、新鮮で元気な野菜が多いこと、環境に配慮して生産されたり梱包されている商品が多いことはわかっていました。
自分の時間ができるなら、節約になるならと、お金を使わないチャレンジに合わせて1ヶ月間生協だけで食材を買うことにしました。
確かに買い物に行く時間を節約することができて、私の時間は少し増えました。
でもそれ以上にデメリットの方が私には大きかったです。
私が感じたデメリットは以下の5点です。
生協のデメリット
1.写真を見て注文するので届いた時の量にがっかりする
私はお肉を買う時にグラムで買うかどうかを判断していません。
お財布の残金と相談し、1パックいくらかで買うお肉を選んでいます。
そのため生協のチラシに載っている100gあたり○○円というのを参考にはするんですが、お肉は何グラムでどれくらいの量なのかがわかりません。
実際に届いた商品を見て多すぎる、少なすぎるというギャップに苦しみました。
ちょうどお月見の時期だったのでお月見用の和菓子を注文したのですが、私が思っていたよりも小さくて、「え!?この量でこの値段!?」とびっくりしました。
このギャップはポジティブなものではなくネガティブな方がほとんどでした。
○○円なのにこんな少ない量?と驚くことが多かったです。
2.欲しいときにすぐ手元にやってこない
買い忘れや思ったよりも早く在庫が切れてしまったとき、スーパーへの買い出しなら30分もあれば済みますが、生協の場合は注文の1週間後に食材が届きます。
この待ち時間が待てませんでした。
すぐに必要なのにすぐ届かない。
もうすっかり即日発送、翌日発送が当たり前のネット通販に慣れてしまって、このタイムロスがもったいないと感じていました。
3.注文票を書く時間が必要
スーパーに買い物に行くとき、欲しいものをメモしていきますが、その場で特売品などを見てメニューを考えることもできます。
つまり、何も考えずにスーパーに行けてしまうのです。
でも生協の場合は1週間前に注文票に欲しい数を記入する作業があります。
これが何気に苦痛でした。
スーパーに行く時間は節約できたけど、カタログと注文票と電卓とにらめっこする時間が増えました。
私の場合、注文票を完成させるのに毎回30分はかかりました。
そしてやっと注文を書き終え提出した!と思ったらすぐに翌週のカタログが届く。
なんだか締め切りに追われているみたいで、生協が届く前日は夏休みの宿題を8月31日にやっつける子供のようになっていました。
買い物に行く時間は減ったけど、その分タスクが増えました。
4.注文個数を間違えた時のダメージが大きい
私は予約登録という制度を利用していて、卵、牛乳など毎週決まった数があらかじめ登録されています。
必要ない時は個数を0とかけばキャンセルできます。
けれどこれを忘れていたことがあって、あるとき牛乳6本、卵3パック、乳酸菌飲料2パック、食パン3パックが届いたことがあります。
その時の金銭的ダメージ、心理的ダメージの大きいことといったら!!
食パンなんて賞味期限は4日しかありません。
2パックは冷凍して毎日食パンを食べ続けました。
おいしいんだけど毎日続くとなると飽きる。
食材のありがたみをだんだん感じなくなってきます。
5.欲しくなかったものまで欲しくなる
これはスーパーの買い物でも起こることですが、買う予定でなかったものをついつい買ってしまいました。
特に生協の場合は、全国のおいしいものを通常の配達と同時に届けてくれるんですよね。
雑貨も全国の有名な調理器具、お皿、日用雑貨などがカタログに並び、今まで気づかなかった生活のアラが見えてくるんです。
お風呂の洗面器や椅子を漂白できる洗剤を見れば、「ほかの家では定期的に漂白してるの?」と焦ります。
職人の作った歯ブラシや伝統工芸品を見ると、「家で使ってるものがプラスチックで安く見える」と焦ります。
実際に購入して良かった雑貨もありますが、注文した後で「ネット通販のほうがもっと安く売ってたじゃん」と気付くこともありました。
毎週カタログでいろんな商品を見ることで、今まで知らなくて済んでいた便利な商品が世の中にはたくさんあると気付く危険があります。
これらの理由から、私は生協で注文した食材をうまく使いまわすことができませんでした。
もっと継続したらキャベツは10日で使い切る、牛乳は1週間に4本必要など自分の家のペースがつかめたかもしれません。
でも、その試行錯誤する時間や、お金と食材の量のギャップにショックを受けることのほうが私には重要に思えました。
1週間後に食材を使い切る料理の腕前も、食品管理の能力もありません。
必要な時に必要なだけを買えるほうが、私には金銭的にも精神的にもダメージが少ないと気づきました。
赤字になってしまった理由
次に我が家の家計が赤字になってしまった理由についてまとめます。
1.予算を守ると1週間に必要な食材が揃わない
生協の食材の価格はスーパーに比べると割高です。
同じパンでも、スーパーが70円で売っている商品でも、生協は150円くらいしました。
生協の商品は品質の良い地場のものを採用していると思うのですが、スーパーで買うのと同じ量だけ買っても生協の場合だと1500円以上高くなってしまいました。
これでは日用品を買う余裕がないので予算厳守のためと注文票を見返して取りやめようとするのですが、予算を守ると1週間の食卓を賄えるだけの食材の量にならないのです。
「これだけしか注文してないのにもう5000円?」と思うことが何度もありました。
予算と量のギャップに頭を悩ませるのが辛かったし、ストレスでした。
2 生協利用料の引き去りが1か月後
生協は口座引き去りにしていたので、利用料金は1か月後にまとめて口座から引き落とされていました。
1回の買い物は高額でなくても、1か月分となるとまとまった金額になります。
生活費は袋分けして管理しているので、生協注文分は生協の袋に入れて、1か月後に引き去り口座にお金を入れました。
この作業がなかなか面倒くさい。
スーパーだったら、現金で支払うのであとどれだけお金が使えるかというのが一目瞭然だったんですよね。
自分の手持ちのお金と本当の支出が合わないということをストレスに感じました。
私はクレジットカードにも同じような感情を持っているので、クレジットカードのポイ活は止め、ほとんど現金で支払うようにしています。
3. 個別配送料がかかる
我が家は未就学児がいるので配送料が半額です。
それでも1回の配送につき150円を支払っています。
1ヶ月なら4週間分ですから、4回の利用で600円。
これを高いととるか安いととるか。
確かにフルタイムの仕事なら空いた時間に注文でき、自宅まで届けてくれる生協は大変便利で、時短になります。
配送料も安く感じるでしょう。
でも私は専業主婦です。
いつでも時間をやりくりして買い物に行くことができます。
1か月で600円自由に使っていいよと言われたら、ワクワクします。
喫茶店のモーニングに行くか、一人カラオケに行くか、スイーツを買って食べるか・・・。
やりたいことが膨らみます。
私にとって600円は大金でした。
以上3点の理由から、私は自分の手元にどれだけお金が残っているか明瞭な現金支払いのほうが向いているため、赤字になってしまいました。
また、お金の管理だけではなく、食材を使い切る食材管理の才能も低いことから、未来を見通して計画的に買い物をするよりも、臨機応変にその日に必要な物を買い足す生活のほうが自分に合っているとわかりました。
生協との付き合い方を考える
そんなわけで、生協は特別欲しい雑貨や食材が載っているとき、夏休みなど子供の長期休暇で毎日昼食を作らないといけないとき、レジャーチケットをお得に買いたいときだけ利用しています。
今までもこのスタイルでやってきたので、元に戻すだけですが(笑)
現在はだいたい月に1回のペースで注文しています。
私は生協の「おおぞら」という粉石鹸が好きなので、その粉せっけんを注文する時に一緒に何点か食材や雑貨を買っています。
月に1回の注文にしたことで、子どもも「久しぶりにあれが食べられる!」と楽しみにするようになりました。
生協に特別感が出てきました。
家で使う9割の食材は、近所の激安スーパーで週2回買い出しに行っています。
スーパーで3日分の食料を買って、余らすことなく使い切る方が自分には合っていました。
予算オーバーにならないように、カゴに食材を入れ買い物をしています。
私の場合、カゴがいっぱいになったら約3000円です。
毎回カゴ1つ分、自分が自転車で持ち帰ることのできる量を買っています。
スーパーなら牛乳6本もかごに入っていたらさすがに多いと気づきますしね(笑)
目で見て、買いすぎなら元に戻せるのも直接買い物をするいい点です。
便利なものはうまく付き合っていけばいいと思います。
ただ、私のように「誰かが言っていたから」「テレビでおすすめしていたから」という他人軸で考えると、ストレスだけが溜まります。
ちょっとやってみて自分には向いてないなと思ったら、すぐ引き返すことも大切だと思います。
1か月生協生活はいい勉強になりました。
ミニマリスト、ごみを出さないゼロ・ウェイストな暮らしを目指しています(^^♪
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