私はミニマリスト、ごみを出さないゼロ・ウェイストな暮らしを目指して、日々生活しています。
私が自分の暮らしの参考にするため、何年にもわたって繰り返し読んでいる本の著者がいます。
それが、ドミニック・ローホーさん、ベニシア・スタンリー・スミスさん、アズマカナコさんです。
今日はその中からドミニック・ローホーさんの著書「99の持ちもので、シンプルにここかるく生きる」を紹介します。
ドミニック・ローホーとは?
ドミニック・ローホーさんはフランス生まれ。
アメリカと日本で学んだヨガ、禅寺での修行などを通し、日本の精神文化への理解を深めています。
著書はフランスをはじめ、全世界でベストセラーになっています。
ミニマリストという言葉が誕生する以前から、私たちにすくないもので暮らす幸せを提案してきた方です。
彼女の暮らしはミニマリストというよりは、シンプルライフ。
ものを少なくすることが目的ではなく、どうやって快適に自由に暮らしていくかをテーマにしています。
彼女の暮らしぶりは全世界のミニマリストに影響を与え、ミニマリストたちの本の中でもしばしば紹介されています。
以前、雑誌クロワッサンの特集で、彼女が暮らしている12㎡の部屋が紹介されていました。
心を豊かにしてくれる必要最低限のものを持ち、自由気ままに執筆活動と旅をする彼女に私はとても惹かれています。
「99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる」
今回読んだ、「99の持ちもので、シンプルに心かるく生きる」では、実際にドミニックさんが普段愛用しているアイテムが99個紹介されています。
本の中で、どうして99なのかという問いに、
「数字にすれば、まず、誰にでも簡単に理解できると考えたからです。
99としたのは、1千という数がとても大きく管理が困難であり、100くらいの数なら、大きすぎないので扱いやすく安心だからです。
99なら100以下なので、もっと精神的に楽になり絞り込みやすくなります。」
(p16より引用)
と示しています。
あふれかえるほどのものを持っていても幸せになれないことを私たちはわかっています。
それでも余計なものを持っている理由は、執着、ストレス買い、物欲、ルーズさ、そして何よりも周りと同じでいたいという虚栄心にあるのでしょう。
とも言っています。
ものを減らすことでリッチで自由に暮らせることを、彼女は身を持って紹介しています。
次に、私が目を惹かれたアイテムをいくつか紹介します。
ナイトウェア
本の中の写真では、ピンクのベビードールが載せられています。
このナイトウェアを着ることで、女性であることを強く意識させると紹介しています。
キャンドルを灯し、お人形遊びのような自分だけの時間を作り気分転換しているそうです。
メインで愛用しているナイトウェアは、なんと浴衣!
浴衣は、バスローブ、パジャマ、部屋着と融通が利くのです。
軽くて、たたむとコンパクトになり、古くなるほど柔らかく吸水性がよくなります。
(p66より引用)
今では朝ドラや戦中、戦後のドラマ、映画でしか見ることがなくなった浴衣で寝るスタイルを取り入れています。
私はこの部分を読んで、確かに浴衣はコンパクトにしかもきれいな四角形に折ることができるなと気付きました。
さらしやてぬぐいを普段から愛用しているので、昔ながらの綿製品の速乾性は知っています。
肌触りがよく、それ一つで少し外に出ても様になる、こんな便利なナイトウェアってあるでしょうか?
私たち日本人が忘れてしまった、日本の良いもの、よい文化をこんな風に何度も何度も伝え教えてくれます。
ミッドデイバッグ
日本ではあまりなじみのないミッドデイバッグという名前。
イギリスでは、A4ファイルやノートパソコン、本や傘、ストール、水やサンドイッチなど、たっぷりものが入るバッグのことをミッドデイバッグと呼ぶそうです。
日本ではOLさんの通勤バッグくらいの大きさでしょうか?
この項目に惹かれたのは、私がこのくらいの大きさのバッグで望むものを手に入れていないから。
絶賛探し中のアイテムなのです。
憧れは濱野のバッグ。
ドミニックさんの、
「最終的には飽きの来ないクラシックなタイプで、素材の美しさと革の質感がよいもの。
多少高価でもいくつも買い換えるより、結局は経済的。
手入れを重ねて使いこんでいくことで、自分仕様のバッグに育て上げる。」
(p96より引用)
という意見を参考に、納得のいく逸品に出会うまで気長に探し続けていこうと思います。
そうそう、このミッドデイバッグの写真の下に金言がありましたので紹介します。
「貧しい旅行者とは、たくさんの荷物を抱えた旅行者です。」イギリスのことわざ
柘植の櫛
みなさんがいま使っているヘアブラシ、ヘアコームはどんなものですか?
私はというと、娘が七五三の撮影でお邪魔したスタジオでもらったプラスチックのヘアブラシとヘアコームです( ;∀;)
ちゃんとしたブラシが欲しいな~と思いながら、もうかれこれ数年使い続けています。
今、プラスチックを家の中から排除する運動を私一人で勝手にやっています。
そんな中、盲点だったのが「柘植の櫛」!!
日本にはこんな素晴らしいものがあったのですね。
柘植の櫛のどこが素晴らしいかというと、
天然の木で作られていて静電気が起きない
とかすほどに頭皮や油の油分を吸収し、自然のトリートメントになる
薄くて小さくて持ち運びがコンパクト
以前、日本の女性が日本にある素晴らしいゼロ・ウェイスト・アイテムを紹介する動画を見たのですが、風呂敷や耳かきのほかに、この柘植の櫛も紹介されていました。
それから注目していたアイテムだったのに、なかなか購入に至っていなかったんですよね。
でも今調べてみると、案外手に入れやすい価格だったので、自分の暮らしにあったものを買おうと思います。
小型冷蔵庫
私の冷蔵庫は結婚する時に選んだ400L以上ある大きなファミリー用の冷蔵庫です。
「そんなに大きな冷蔵庫はいらない」という私の意見よりも、「所帯を持ったらたくさん買い置きをしておかないと生活が回らない」という母の意見が優先された形で購入しました。
結婚した時に選んだものは、たいてい母の意見が取り入れられたもので、その後やっぱり必要ないと判断した私が処分料を払って処分している現状があります。
例えば、桐ダンス、洋服ダンス、掃除機、食器棚、炊飯器。
母の暮らしの考え方と私の暮らしの考え方は違う。
でも、絶対君主の母に幼い頃から私は逆らえなかったのです。
今は自分のことを主体的に考えるようになり、母の意見よりも自分の意見が大事だということを学びました。
そして、壊れたら絶対にそうしよう!と決めているのが、小型冷蔵庫の導入です。
小型冷蔵庫なら、買う時にかかるお金もコンパクト!
大型冷蔵庫を買うよりもお得に買えます(^^♪
実家に帰ると母の冷蔵庫は大容量にもかかわらず、皿が幾重にも重ねられパンパンに詰まっています。
そして食材を捨てている場面を何度も見ています。
毎日スーパーに立ち寄り、冷蔵庫がパンパンなのにまた食材を買い足し、賞味期限の過ぎたものを捨てていく。
この母の行動は、私に時間とお金と労力の無駄にしか見えません。
結婚したころよりも子供が二人増えた今の状況でも、私は冷蔵庫の上段しか使っていません。
下部にある野菜室は米びつとして使い、引き出しが4段ある冷凍庫も1段しか使っていません。
冷蔵庫の半分以上のスペースが空です。
なんのために大量の電気を使って空の冷蔵庫を24時間冷やす必要があるのか。
おまけに私の背よりも大きい冷蔵庫なので、最上段は手が届かず、冷蔵庫の上のホコリ拭きも脚立を持ってこないとできません。
週に2回スーパーに買い物に行けばそれで十分だし、いざという時には近所にコンビニだってあります。
食材も缶詰や乾物、常温保存できるものを選べばいいし、新鮮なものを新鮮なうちにその日のうちに食べてしまう方がおいしいです。
家で絶対に冷やしておかなればならないものってそんなに多くあるでしょうか?
例えば、アズマカナコさんは私と同じ夫婦二人、子ども二人の家族ですが、冷蔵庫なしで生活しています。
朝日新聞の元記者だったアフロの稲垣えみ子さんも、電気はないものとして生活し、野菜は干して保存しています。
ほんの数十年前までは冷蔵庫のない生活は当たり前で、庶民は知恵を使って暮らしていました。
干し柿、魚の干物、切り干し大根、漬物、塩漬けなど、食材を保存する方法は今でも受け継がれています。
あの頃からほとんど進化していない同じ人間なのですから、現代に生きる私たちもやろうと思えばできます。
最近はコンパクトなものがトレンドになってきました。
自分たちで食べるだけの料理、小さな家、車を持たない若者、コンパクト家電など。
その波はそろそろ冷蔵庫にももたらされていいはず。
ドミニックさんは、
そのコンパクトのトレンドは、ものごとを引き算で考える傾向が見られます。
そうすることが、落ち込んだ経済を上向かせ、再び社会の活気を取り戻す近道なのかもしれません。
(中略)
近所にとてもエレガントな一人暮らしのおばあさんがいます。
先日、彼女が「冷蔵庫を処分したのですよ。
必要なモノは毎日買いに行き、残ったものは数日持つように料理しておけばいいのですから。」
と聞かされました。
と紹介しています。
本当の贅沢は買えない
いかがだったでしょうか?
今回は99のアイテムのうち、4点を紹介しました。
最後のエピローグに、これから暮らしを紡いでいくのに忘れたくない言葉がありました。
それが「本当の贅沢は買えない」ということ。
自然素材でできた洋服を着ること、友人に手紙を書くこと、紙の本のページをめくること、八百屋でお店の人と会話しながら買い物をすること。
昔は当たり前だった暮らしの営みや人との触れ合いが、今は贅沢に変わっています。
少ないものでシンプルに暮らしていくというのは、限られた資源で創意工夫することということ。
少ないものを大切に扱い、感謝しながら暮らすこと。
それが本当の贅沢だと、著者は結んでいます。
あなたの暮らしを豊かにするお手伝いができたら嬉しいです。
ミニマリスト、ごみを出さないゼロ・ウェイストな暮らしを目指しています(^^♪
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